七十二候がおとずれるたび、日本の細やかな
季節の移り変わりを旬のお話とともにお届けします。

深い霧がたちこめる頃。
幻想的な風景をつくりだし、辺りをしっとりと包みます。
霧は空気中の水蒸気が冷えることで起こる現象です。霞も同じような現象で、俳句の季語では春は霞、秋は霧とされています。

  • この時期は浴衣を着ることも楽しみのひとつ。
    浴衣の柄は、古典的な柄から現代的な柄まで、おしゃれで可愛らしい柄が沢山あります。そして、ぼたん、蝶、桜など柄のひとつひとつに素敵な意味が込められています。そんな柄の意味も知ったうえで身につけると、お気に入りの浴衣もいっそう好きになれそうです。

  • 正六角形の幾何学文様。麻の葉に似ていることからこの名前がつきました。麻の葉は成長が早く、グングンとまっすぐに育つため、子どもの成長を願い、赤ちゃんの産着などでも使われます。
    平安時代は仏像の装飾として使われていましたが、江戸時代から一般的な着物などでも使われるようになりました。

  • 同じ大きさの円が4分の1ずつ重なり、連なった文様。円の真ん中は光のように、外側の重なった箇所は花びらのように見えます。繋がった円の文様は、子孫の繁栄や人間関係の円満をあらわす縁起の良い柄です。

    七宝は仏教の用語で、「金(こん)、銀(ごん)、瑠璃(るり)、玻璃(はり)、硨磲(しゃこ)、赤珠(しゃくしゅ)、瑪瑙(めのう)」の七つの宝物を意味しています。(宗派により違いがあります)

  • 2色の正方形を交互に並べた文様。文様の歴史は古く、古墳時代にも使われていたそう。「市松」の名前がついたのは江戸時代。歌舞伎役者の佐野川市松がこの文様の袴を着用していたことから。江戸時代より前から存在するものは、石畳文様と呼ばれています。

  • いくつもの波が重なりあった文様。「広がる海のように幸せが続きますように」と想いが込められています。青海波の柄は古代ペルシャより日本に伝わってきました。名前の由来は、平安時代につくられた雅楽の「青海波」という曲を舞う人の衣装から。源氏物語の中にも光源氏が「青海波」を舞う姿が描かれています。

  • 矢羽根は、矢の上部につけるワシやタカなどの羽根でつくられたもの。矢羽根が並列し文様になっています。的を射るという意味や、魔を払うという意味があり、縁起の良い文様です。江戸時代には、結婚の時にこの文様の着物を持たせると出戻ってこないといわれていたそう。

※七十二候は年により変動します。

illustration:みやしたゆみ

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