七十二候がおとずれるたび、日本の細やかな
季節の移り変わりを旬のお話とともにお届けします。

あたり一面に紅花が咲く頃。ポンポンのようなかわいらしい見た目で、咲き進むにつれて黄色からオレンジ、紅色へと変わっていきます。染料や食用油として栽培され、古くは古代エジプト時代から利用されてきました。

  • 梅雨景色を美しく彩るアジサイ。日本原産のガクアジサイが西洋で品種改良され、西洋アジサイとして日本に持ち込まれました。6〜7月に青、ピンク、白などの色鮮やかな花を咲かせます。水捌け、水持ちのよい土を好み、土が酸性なら青色、アルカリ性ならピンク色の花になります。

  • 5月から11月にかけて美しく上品な花を咲かせるバラは、「花の女王」と呼ばれています。バラには4万を超えるたくさんの品種があり、さまざまな色形で私たちの目を楽しませてくれます。

  • “君影草(きみかげそう)”の別名を持つスズラン。白く可憐な花を咲かせます。
    花の形は鈴に似ており、うつむき気味に花をつけます。フランスでは5月1日を「スズランの日」とし、愛する人にスズランを贈る風習があります。

  • 6月にツバキに似た白い花を咲かせます。花は一日花で、朝に開花し、夕方には花を落とします。そのためか、花言葉は「はかない美しさ」「哀愁」などがあります。幹の美しさから、1年を通じて多くの人に愛されています。

  • 夏に紅紫色の花を咲かせるハマナス。日本海側の海岸の砂地に多く自生し、花言葉のひとつである「照り映える容色」は、青い海に映えるという意味からつけられました。秋につける赤い実は香りよく、ローズヒップとしてジャムやお茶になります。

※七十二候は年により変動します

illustration:みやしたゆみ

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