七十二候がおとずれるたび、日本の細やかな
季節の移り変わりを旬のお話とともにお届けします。

かまきりが生まれるころ。秋に生みつけられた卵から、200匹ほどの小さな命が誕生します。その内大人になれるのは、わずか2〜3匹だそう。かまきりは害虫から農作物を守ってくれるので、農家にとってとてもありがたい存在です。

  • 毎年6月10日が時の記念日です。天智天皇の時代、日本ではじめて水時計が設置され、時を知らせたといわれる日を記念し制定されました。時間を大切にし、暮らしの改善に繋げていくことなどを目的にしており、天智天皇を祀る近江神宮では、漏刻祭が行われます。

  • 文献上、日本で一番古い時計は漏刻(ろうこく)と呼ばれていた水時計です。漏刻で時刻を確認し、太鼓や鐘を鳴らして知らせていたといいます。日本ではじめて時刻を知らせたのは、天智天皇がみずから製作した漏刻でした。その日は天智10年4月25日。西暦にすると671年6月10日になります。天智天皇を祀る近江神宮では、毎年6月10日に天智天皇に感謝を捧げ、文化の発展や産業繁栄、家内安全などを祈願する「漏刻祭(ろうこくさい)」をいとなんでいます。

  • 漏刻祭では王朝装束をまとった陰陽頭(おんようのかみ)、陰陽介(おんようのすけ)、漏刻博士が采女(うねめ)をしたがえて各時計メーカーの新製品を献納します。また、舞台では雅楽(ががく)のメロディーに合わせて舞楽(ぶがく)が奉納されます。とても雅な雰囲気で、王朝時代にタイムスリップしたかのようです。
     

    近江神宮には、天智天皇が製作した漏刻の模型や日時計、古代の火(線香)時計のレプリカも置かれているので、是非一度足をはこんでみてください。
     
     
    ※2020年は新型コロナウィルス感染症の感染防止のため、中止や変更の場合がございます。詳しくは近江神宮ホームページをご覧ください。
    http://oumijingu.org/publics/index/119/

※七十二候は年により変動します

illustration:みやしたゆみ

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