日々寒さが増し、熊も冬ごもりのため穴にこもります。熊は比較的眠りが浅く、穴にこもっている間に子どもを産み育てることもあるそうです。あたたかい春が訪れるまで、子どもと穴の中でゆっくりと過ごします。
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年神様をお迎えするために、一年の間にたまったほこりなどの汚れを払い、穢れを清めるための大掃除をすす払いといいます。隅々まで掃除の行き届いた家には、年神様がたくさん福を運んでくるとも。もともとは神棚や仏壇を掃き清めるものでしたが、しだいに年末の大掃除になったそう。
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12月13日は正月を迎えるための準備をはじめる「正月事始め」。正月には門松を飾ったり、料理を作ったり、とにかく大忙し。その準備をはじめるための日になります。
正月を迎える準備はまず「すす払い」から始まります。江戸時代では、この日は城中も町も、みんな一斉に大掃除をしたそうです。また、松飾りに使う松の枝や、正月料理のための薪などを山に採りに行く「松迎え」もこの日の大切なならわしです。この松の枝を採りに行くのは、新年の干支にあたる年男が選ばれ、恵方にある山へ採りに行く地域もありました。ただ、近代では13日では早過ぎるとされ、12月下旬頃に松迎えが行われるようになり、大掃除も仕事が終わった28日前後にするようになりました。
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大掃除は大変ですが、家族みんなで楽しくできたらいいですね。家にある身近なもので、大掃除を効率的にしてくれるものをご紹介します。
●米のとぎ汁
お米をといだ後のとぎ汁に雑巾をひたし、固くしぼってから床を拭くと、とぎ汁に含まれた油分の効果で床がぴかぴかに。米のとぎ汁には油汚れを落とす効果もあるので、キッチン周りの掃除にも活躍します。
●お酢
お酢には抗菌効果や消臭効果があり、大掃除の際にも役立ちます。水で2倍に薄めたお酢をスプレーし、スポンジでこするとグラスの汚れも落ち、ぴかぴかになります。また、流しの三角コーナーや排水口に酢水をかけ一晩おくと、除菌や消臭効果が期待できます。シール剥がしにも役立つので、子供部屋のお掃除にもおすすめです。
●新聞紙
水につけてしぼった新聞紙で窓や鏡を拭くと、新聞紙のインクの成分が汚れを落とし、ぴかぴかに。新聞紙は気軽に使えるアイテムですね。湿気をよく吸収し、防臭効果も期待できるので、タンスや下駄箱に入れておくと、防湿や防臭に役立ちます。大掃除のために、捨てずにとっておくといいですね -
※七十二候は年により変動します
illustration:みやしたゆみ