七十二候がおとずれるたび、日本の細やかな
季節の移り変わりを旬のお話とともにお届けします。

土の中で眠っていたミミズが地上に出てくるころ。他の虫たちは春先に目覚めますが、マイペースなミミズは夏から活動を始めます。土を肥やし、豊かにしてくれるありがたい存在です。

  • 5月の第2日曜日は母の日です。アメリカから日本に入ってきた記念日で、いつもお世話になっているお母さんに、感謝の気持ちを伝えます。カーネーションの花やプレゼントなどを贈ることが一般的になっています。

  • 母の日はアメリカ発祥の記念日です。今から100年程前、ウェストバージニア州に住む、アンナ・ジャービスという女性が、亡くなった社会活動家の母アン・ジャービズを追悼する会を開き、列席者全員に母が好きだった白いカーネーションを配りました。この行いは、母への想いや母を尊ぶ気持ちをもつことの大切さに気づくきっかけとなりました。
    これを知ったウェストバージニア州の知事は、5月第2日曜日を「母の日」と定めました。その後、他の州や市などアメリカ全土に「母の日」が広まり、国の記念日となりました。

  • 日本では、1913年に東京で「母の日礼拝」が行われ、女性宣教師たちが普及活動を進めたことが定着していくきっかけになりました。最初の日程は、当時の皇后のお誕生日の3月6日でしたが、現在はアメリカと同じく5月の第2日曜日に行われています。
     

    母の日は世界によって日が違います。一番早いのがノルウェーで2月の第2日曜日。ノルウェーはお母さんに優しい国ランキング(公益社団法人セーブ・ザ・チルドレンより)で上位にはいる国です。カーネーションを贈る習慣はないそうですが、お母さんが喜ぶものを贈るそう。
    反対に一番遅いのが、インドネシアで12月22日。イスラム教でも母は大切な存在とされています。子どもたちは、心を込めた手作りの贈りものを渡すそうです。
     

    毎年、贈りものに悩む母の日ですが、まずは感謝の気持ちをきちんと伝えたいですね。

※七十二候は年により変動します

illustration:みやしたゆみ

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