七十二候がおとずれるたび、日本の細やかな
季節の移り変わりを旬のお話とともにお届けします。

春が深まり、空気が潤うため雨上がりにきれいな虹が見られるころ。虹は虫偏ですが、これは空にかかる虹を大きな蛇と見たてたためとされています。これから夏にかけて、夕立の後などによく見られます。

  • いちごが旬の時期を迎えています。いちごにはビタミンCが豊富に含まれており、7〜10粒食べると、1日に必要な量を補うことができます。赤く甘いところは実は花の一部で、表面にある粒々が実になります。また、フルーツの代表格のように思われるいちごですが、栽培上いちごは野菜に分類されます。

  • 甘いいちごを選ぶポイントを簡単に3つご紹介します。

    ●表面の粒々が赤いものを
    いちごの果実は、表面の粒々部分。ここが熟し、赤くなっているかどうかを見ます。

    ●ヘタの周りまで赤く色づいている
    ヘタの周りの白いところは糖度も低いので、全体が赤く色づいているものを選びます。
    ※種類によってヘタの周りが赤くならないいちごもあります。

    ●ヘタの緑色が濃く、ピンと張っているものを
    また、洗う時にヘタを取ってしまうと甘さの元であるビタミンCが流れ出てしまうので、取らずに洗うのがポイントです。

  • いちごにはたくさんの種類がありますが、ここでは代表的なものを4種類ご紹介します。

    ●あまおう
    福岡県が主な産地で、サイズが大きく、丸いのが特徴です。名前は、「赤い」「丸い」「大きい」「うまい」の頭文字をとったもの。

    ●とちおとめ
    主な産地は栃木県、愛知県、茨城県。
    糖度が高く、比較的日持ちするのが特徴。後継品種として、「スカイベリー」があります。

    ●さがほのか
    その名の通り、佐賀県生まれのいちご。
    香りが強いので、ケーキなどにトッピングすると風味よく仕上がります。

    ●ゆめのか
    主な産地は愛知県で、風味のよい甘酸っぱさが特徴です。名前には、「みんなの夢が叶うおいしいイチゴ」という意味が込められているのだそう。

※七十二候は年により変動します

illustration:みやしたゆみ

暦生活フォローワー
暦生活ツイッター暦生活インスタグラム

ページトップ