七十二候がおとずれるたび、日本の細やかな
季節の移り変わりを旬のお話とともにお届けします。

芹がすくすくと生え始めるころ。冷たい水辺で育つ芹ですが、一箇所から競り合って生えていることから「せり」という名前になったそう。春の七草のひとつで、人日の節句に七草粥として食べられます。

  • 1月7日は五節句のひとつ、人日の節句です。この日の朝、春の七草の入った「七草粥」を食べ、無病息災を願います。1月1日から7日までが「松の内」と呼ばれ、この日にお正月の飾りを外す地域も多くみられます。
    ※地域によって異なります。

  • 中国から伝わった人日の節句。七草粥を食べ、今年一年の健康を願う風習がありますが、桃の節句(3月3日)や端午の節句(5月5日)など他の五節句は、縁起が良いとされている奇数が重なる日なのに対して、人日の節句だけ1月7日なのはどうしてでしょうか。
    1月1日は新年のお祝いと重なる日のため、人日の節句は別の日にされたようです。そして、1月1日は鶏の日、2日は戌の日、3日は猪の日、4日は羊の日、5日は牛の日、6日は馬の日、7日は人の日として、その日はそれぞれの生き物を殺したり刑罰を与えない日となりました。これにより1月7日は「人日の節句」と名前がついたそうです。

  • 七草粥の七草とは、「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」です。これらを入れたお粥を7日の朝に食べます。
     

    本来、七草を刻む時は「七草なずな、菜っ切包丁、まな板、唐土の鳥が、日本の国へ渡らぬ先に、バッタバタ〜」と歌いながら、トントンと音を立てて刻みます。地方によってはこの習慣が残っていたり、歌詞が違うところもあるそうです。
     

    ほどよい塩味でお腹に優しい七草粥ですが、七草には薬効が認められていて、年末年始でご馳走を食べたり飲んだりして弱っている胃腸を整えてくれます。
    早起きして自分で作ってみるのもいいですし、七草粥を振る舞っている神社やお寺もあるので、足を運んでみるのもいいかもしれませんね。

※七十二候は年により変動します

illustration:みやしたゆみ

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