七十二候がおとずれるたび、日本の細やかな
季節の移り変わりを旬のお話とともにお届けします。

雀が巣を作り始めるころ。枯れ草や藁などで、屋根の隙間や瓦の下、雨どいなどに器用に巣を作ります。古くから日本人にとって身近な存在の鳥で、民話や童謡などにも登場しています。

  • 春分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈むため、昼と夜の長さがほぼ同じになります。この日を境に、昼の時間が長くなっていきます。冬の名残りの寒さもこの時期までといわれ、だんだんと暖かくなり過ごしやすい日が増えていきます。

  • 春分の日を中日とする、前後3日の7日間を春のお彼岸といいます。お彼岸にはお寺やお墓参りに行きますが、この期間にご先祖様の供養を行うと極楽浄土へ行くことができると考えられているためです。
    仏教は元々、インドや中国から伝わってきたものですが、それらの仏教国にお彼岸の風習はなく、日本ならではの仏教行事です。日本の風土的にこの時期は暖かくなるので、春の植物の開花や種まきなど自然への感謝の気持ちと、ご先祖様への思いやりの気持ちを込め、大切な年中行事として行われています。

  • お墓参りには、お花やお菓子を用意し、お供えします。お供えする花は、菊が一般的ですが他のお花をお供えしても問題はありません。だた、避けた方がいい花として、攻撃的に思えるトゲのある花、絡みつくツルのある花などはやめておきましょう。
    花の色は白や黄色、紫、淡い色が選ばれることが多いですが、とくに決まりはないので、故人が好きだった色などでもいいかもしれません。
    お菓子も決まりはありませんが、ぼたもちをお供えする習慣があります。小豆の赤色には、邪気を払い災難から身を守るという意味が込められています。ご先祖様に、いろんな報告をして新年度からも見守っていただけるようお祈りしましょう。

※七十二候は年により変動します

illustration:みやしたゆみ

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