七十二候がおとずれるたび、日本の細やかな
季節の移り変わりを旬のお話とともにお届けします。

橘の実が黄色く色づくころ。
橘は古くから日本に自生している常緑の木で、冬でもあおあおとした葉を茂らせます。その様子から、古事記や日本書記では不老不死の実として登場します。また、長寿や子孫繁栄を象徴するおめでたい文様として、着物などに描かれています。

  • 12月3日は「カレンダーの日」です。
    明治5年12月3日に改暦が行われ、それまで使用されていた旧暦(太陰太陽暦)から新暦(太陽暦)へと切り換わり、この日が明治6年1月1日になりました。この日から、今も続く新暦が使われることになりました。カレンダー業界では、この日にカレンダーや暦に関する関心を高めようと、さまざまなイベントを開催しています。

  • 明治政府は、明治5年11月9日に「これからは新暦を採用し、来る12月3日を明治6年1月1日とする」と宣言しました。新暦の採用には、グレゴリオ暦を採用する諸外国との足並みをそろえる狙いがありましたが、12月と閏月の2ヶ月分の人件費を削減する効果も見込んでいたとの説があります。
    いずれにせよ、23日後に急に暦が変わることに庶民は混乱し、すでにカレンダーを作っていたカレンダー出版元は大損害をこうむりました。

    新暦を採用してから、日本は文明国家として大きく成長しましたが、庶民の暮らしはまだまだ旧暦によるところが大きく、種まきやお祭りなどは、旧暦でおこなわれることが多かったようです。今も、年中行事やならわしの中に、旧暦の名残をたくさん見つけることができます。

  • 12月3日は、暦の研究者や天文学者、全国のカレンダー関連の業者が集まって誕生した「一般社団法人日本カレンダー暦文化振興協会(暦文協)」が、2012年から毎年暦を奉納する行事をおこなっています。
     

    2012年は「奉暦祭(ほうれきさい)」として浅草の鳥越神社で、2013年からは「新暦奉告参拝」として明治神宮でおこなわれています。明治改暦の詔書(しょうしょ)を出したのが明治天皇だったこと、それから140年の節目に当たることから明治神宮で行われるようになりました。
     

    カレンダーを作るもとになる「暦原本」を神前に供え、祈願の祈祷を受けます。その後、暦にまつわる講演会が開催され、貴重な資料のパネル展示などもおこなわれます。暦に関する知識や理解が深まる行事となっています。

※七十二候は年により変動します。

illustration:みやしたゆみ

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