七十二候がおとずれるたび、日本の細やかな
季節の移り変わりを旬のお話とともにお届けします。

初夏の味覚であるたけのこが、土からひょっこり出てくるころ。たけのこご飯にお吸い物、若筍煮にお刺身まで、どんな料理にしても美味しく食べることができます。成長が早いたけのこは、土から出るか出ないかぐらいが食べごろです。

  • 毎年5月15日に京都で行われる、下鴨神社(しもがもじんじゃ)と上賀茂神社(かみがもじんじゃ)の例祭です。「祇園祭」「時代祭」とならぶ「京都三大祭」のひとつとして知られ、京都の方はもちろん、他府県、海外の方々にも愛され続けている大きなお祭りです。

  • 葵祭は約1500年前から続く歴史あるお祭りです。その昔、はげしい雨風がつづき五穀がみのらず、民衆の暮らしが危機にひんしていたとき、占いによってそれが賀茂の神々のたたりであることがわかります。神託により鈴をつけた馬に勅使をのせ賀茂神社に走らせたところ、雨風はしずまりました。それ以来、毎年祭祀をつづけるようになったそうです。
    葵祭の名前の由来となったのは植物の葵。葵は雷と地震の厄除けになると信じられ、牛車などに葵の紋様をもちいたので「葵祭」の名前がつきました。

  • 葵祭は「宮中の儀」、「社頭の儀」、「路頭の儀」の3つからなり、現在は「社頭の儀」、「路頭の儀」が行われています。見どころは一番人気の「路頭の儀」。平安貴族の装束を身にまとった人々や、藤の花で彩られた牛車など、平安絵巻さながらの大行列がねり歩きます。行列は京都御所を出発し、下鴨神社、上賀茂神社へ。迫力満点で、まるでタイムスリップしたかのようです。
     
     
    ※2020年は新型コロナウィルス感染症の感染防止のため、「路頭の儀」は中止です。

※七十二候は年により変動します

illustration:みやしたゆみ

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