春先に日本にやってきたツバメが、南の地域へと帰っていくころ。
ツバメは暖かい地域へ移動しながら一年を過ごします。また来年の春先には戻ってくるので、しばらくのお別れです。
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9月20日は「空の日」です。元々は「航空日」という名前で、明治43年に徳川好敏が日本初の動力飛行に成功したことに由来し、制定されました。その後、平成4年に民間航空再開40周年を記念して、「空の日」という名前に改称されました。全国の空港等の中から一ヵ所がスカイフェスタ会場となり、大規模なイベントが行われます。
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秋に空を見上げると、なんだか夏の空よりも青くなったと感じることはありませんか?
これは、夏から秋にかけての「空の透明度」が関係しているそうです。
空の青さは、晴れをもたらす高気圧の出身地によって変わってくるそう。夏の高気圧は南の太平洋を中心に発生する「海育ち」なのに対し、秋は大陸から移動してくる「大陸育ち」の高気圧。「大陸育ち」の高気圧は、空気中に含む水分が少ないため、透明度が増し、空の青さが濃く見えるようです。
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秋の空と聞くと、「うろこ雲」を想像される方も多いのではないでしょうか。
雲は10種類に分類することができ、この中で秋によく見られるうろこ雲は「巻積雲 (けんせきうん)」と呼ばれています。巻積雲は、空の高いところで発生する雲で、細かな雲が並び、うろこのように見えます。これは、まだ暑さが残る「暖かい地上」と「上空の冷気」の温度差によって発生するそうで、細かい雲のでき方は、お椀に入った温かいお味噌汁に例えられます。
お味噌汁が地上で、お味噌汁の上が上空です。温かいお味噌汁をしばらく置いておくと、小さな粒が模様をつくっています。この模様の状態が巻積雲と同じで、ベナール対流と呼ぶそうです。毎日、私たちを見守っていてくれる空や雲。季節によってそれぞれの特徴があります。ゆっくりと空を見上げ、その季節ならではの空を感じてみるのもいいですね。
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※七十二候は年により変動します
illustration:みやしたゆみ