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2010年9月11日。
この日打ち上げられた「みちびき」という名の人工衛星は、私たちの未来に大きく関わってくる衛星です。

みちびき打ち上げ

これまで日本では、位置情報を把握するためのシステムにアメリカの「GPS」、ロシアの「GLONASS」という衛星の電波を使用していました。
しかしこれらの衛星は移動するため、時刻や場所で正確さに欠けるという難点がありました。

みちびき打ち上げ

そこで考え出されたのが、日本の上空に常に静止し、精度の高い位置情報を伝えてくれる“日本版GPS”となる人工衛星「みちびき」。

日本上空に常に衛星があることで、誤差数cm単位での細やかな情報の取得が可能になります。

こうした正確な位置情報はカーナビなどの地図や建築作業をはじめ、子供や高齢者の見守りサービス、救助や防災情報の提供から、地震や火山噴火の検知に至るまで、様々な情報の把握に役立ちます。

火山

ただ残念ながら、引力と遠心力の関係から、地球軌道上で日本の位置観測ができる場所に衛星を静止させておくことは難しいことが判明しました。

そこで考案されたのが、擬似的に日本の上空に「準天頂軌道(じゅんてんちょうきどう)」という8の字の形をした軌道をつくり、複数の衛星にその軌道を通過させることによって、日本の天頂付近に常に1機以上の衛星にいてもらうという方法です。

2025年までには計7機体制でこの軌道を使うことが決まっていて、99.8%の正確さで位置情報がわかるようになると予測されています。
さらに、バックアップ機能の充実と領域拡大のため、2024年度からは11機体制に向けた検討と開発がスタートされる計画も発表されました。

そうすると、買い物が困難なお年寄りにドローンで配達をしたり、目の見えない人の歩行を正確に誘導することも可能になるため、どんどん新しい生活の提案が行われていくことでしょう。

みちびき打ち上げ

2017年2月には人工衛星「みちびき」はJAXAから移管され、内閣府による運用が開始されました。より良い生活に私たちを“導いて”くれることを期待して、今後のニュースに耳をすませてみてはいかがでしょうか。

vixen
天体望遠鏡や双眼鏡、顕微鏡などの光学機器メーカー。「星を見せる会社」になるというビジョンのもと、製品の製造・販売にとどまらず、「宙ガール」「スターパーティ」などのライフスタイルを提唱しています。