


7月の満月
「鏡花水月」とは、鏡に映った花や、水に映った月のように、姿は見えても手に取ることができないもののたとえです。言葉で言い表せない、心で感じることしかできない奥深い趣をいいます。とても綺麗で想像力を掻き立てられる言葉です。

1969年7月、アポロ11号は人類初の月面着陸を果たしました。月面に降り立ったニール・アームストロング船長は、人類で初めて月面を踏みしめ「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」との言葉を発しました。この言葉は無線機を通じて世界中の人々に届けられました。

満月の日は、月と太陽の引力で、海水のミネラル分が表層に引き上げられます。ムーンソルトは、その海水を汲み上げてつくられる希少な塩のこと。ほんのり甘みのある美しい結晶は、満月のエネルギーと自然の恵みが詰まっていてとても神秘的です。

日本では「うさぎの餅つき」、中国では「がまがえる」、ヨーロッパでは「カニ」や「本を読むおばあさん」、南アメリカでは「ワニ」。世界を見渡せば、月の模様の見立て方は実に多彩でユニークです。昔の人々の想像力の豊かさに驚かされます。今夜の月はどんな模様に見えますか?

海を漂うクラゲの姿が、海中の月のように見えるとの意味から、「海月(くらげ)」と書きます。この漢字は、8世紀ごろの中国の書物にすでに登場し、日本の平安時代の辞書にも使われています。俳句では夏の季語になります。ふわふわと海中を漂うクラゲも、だんだんと月に見えてくるから不思議です。
