満月の日コラム┃暦生活

毎月夜空に浮かぶ満月。
見上げるたびに、いつも心癒されます。

このページでは、月にまつわる言葉や現象を、
満月の日に少しずつご紹介します。

4月の満月

月は地球の周りを楕円軌道で回っているため、近づいたり、遠ざかったりします。月が地球に最も近づくとき、月は最大14%大きく、30%明るく見えるそう。2020年4月8日は、満月と地球が大接近する「スーパームーン」となります。ちなみに、「スーパームーン」とは天文学の正式な用語ではなく、占星術に由来するものとされています。


春は、寒い冬を越えて、かれんな花々が咲き誇る美しい季節。その花を代表する色にちなんで、4月の満月を「ピンクムーン」と呼びます。これは、アメリカの先住民が、季節ごとの満月につけていた名前が由来とされています。実際に月がピンク色に見えるわけではありませんが、この時期は夜桜と春の満月の共演が楽しめます。


潮の満ち引きは、月と太陽の引力によって起こります。新月や満月のころは、月と太陽の力が合わさり、潮の満ち引きがより大きい「大潮」となります。春は干満の差が大きく、お昼頃が干潮となるため、潮干狩りの絶好のシーズンです。


満月のころ、月の光によって生じる幻想的な虹を、「月虹(げっこう)」と。「ムーンボウ」とも呼ばれます。光が淡いため、白っぽく見えることから「白虹(はっこう)」ともいわれ、非常に珍しい現象で、見た者には幸せが訪れるといわれています。南米のイグアスの滝などでは、満月の夜、滝のしぶきにかかる月虹を見ることができます。


月の表面には、無数のクレーターが存在しています。これらは、たくさんの天体の衝突によりできたと考えられています。その中でも、「コペルニクス・クレーター」という形の整った美しいクレーターがあり、9億年前に天体衝突でできた比較的新しいクレーターです。深さは3.8キロメートルほど、およそ富士山と同じくらいだといわれています。その大きさは直径97キロメートル、東京がすっぽり入ってしまう大きさです。


月ごとに見る

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