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日本語では復活祭と呼びます。イエス・キリストが十字架に架けられてから3日後の日曜日に復活したことをお祝いするお祭りです。ハロウィンやクリスマスと違い、毎年日付は変わりますが、3月または4月に行われます。
イースターという名前は、春の女神「Eoster」(エオストレ)にちなんで名付けられたといわれています。また、春の女神は太陽と共に現れるため、太陽が昇る東を「East」と呼ぶようになったのです。
イースターはキリスト教徒ではない人にとっても、春の訪れを喜ぶお祝いの日として親しまれています。教会のミサに参加したり、飾り付けをしたり、美味しいご馳走を食べるなどして過ごします。 -
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卵を使った遊びや行事が多く見られるように、イースターのシンボルは卵です。なぜかというと、命を生み出す卵は生命の象徴とされているため。ヒナが卵を割って生まれてくる様子がキリスト復活の姿を連想させるからともいわれています。
また、イースターまでの40日間を四旬節と呼び、その期間は肉や卵などを断ち、贅沢な食事は控えます。この40日とは、キリストが荒れ野で40日間断食をしたことに由来しています。そうしてイースター当日をむかえ、卵を解禁するという意味もイースターエッグには込められています。 -
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うさぎも卵と同様にイースターのシンボルとされており、この時期には日本でも様々な場所で目にします。
うさぎはイースターバニー と呼ばれ、子どもたちにイースターエッグを運んでくるといわれています。ドイツには、イースターの季節になると、野ウサギが裁判官となり子ども達がいい子にしていたかを評価するといういい伝えがあります。イースター前夜に卵やお菓子をいい子のいる庭の木の鳥の巣の中に置いていくのです。朝になりこの贈り物を探しに行く、という風習が形を変え、近年も遊びとして親しまれている「エッグハント」につながったといわれています。
なぜうさぎがシンボルになっているのかというと、うさぎは子どもをたくさん産むため。繁栄と生命の象徴と考えられています。 -
Q.イースターにはどんな遊びがあるの?
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イースターには、卵を使った遊びがたくさんあります。
エッグハント:イースターエッグやお菓子を庭や公園、室内に隠し探す遊び。
エッグロール:卵を割らないようにスプーンで転がしながら走る遊び。ホワイトハウスで毎年開催されるほど、アメリカでは定番なのだそう。
エッグペイント:卵に色をつけたり模様を描いたりしてイースターエッグを作ります。
遊び以外にも、バスケットにお菓子を詰めてプレゼントし合う「イースターバスケット」という習慣もあります。 -
Q.イースターはいつ?
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イースターは、毎年日付が変わるのも特徴で「春分の日のあとの最初の満月が現れた次の日曜日」と定められています。
また、西方教会と東方教会とで採用している暦が違うため時期が異なります。 -
イースターにまつわる小話
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イースターはいろんなところに影響を及ぼしています。例えば、チリのイースター島。モアイ像で有名な島ですが、名前の由来は、ちょうど1722年のイースターの日にオランダ海軍に発見されたからだそう。
そのほか、イースターによって変わったことがあります。それは、日曜日が休日になったこと。かつてのキリスト教では、週の最後である土曜日を休日としていました。ですが、キリストが日曜日によみがえったとされることからその日を「主の日」と呼び、礼拝のためにお休みとするようになりました。 -