にっぽんのいろ 森のいろインクセット
森の中で出会う自然の色が
インクセットになりました
日本の自然や文化から生まれた、たくさんの美しい伝統色。 にっぽんのいろインクセットの第3弾は、数あるにっぽんのいろの中から「森」をテーマに5つの色を選びました。

”森”というと、どんな色を思い浮かべますか?
鮮やかな葉の色や、優しい花の色。活力に満ちた色たちも、季節がめぐれば少しずつ穏やかで静かな色へと変化していきます。
そんな、森の中で出会うさまざまな色を小さな瓶に詰め込んだインクセットをつくりました。
伝統色が生まれた平安の頃から、日本の心で名付けられた色に思いを馳せて。
にっぽんのいろで、日々の暮らしを鮮やかに彩りませんか?

古くから育まれた、日本の美意識を感じる色
01 花萌葱(はなもえぎ)

はっきりとした濃い色で、若々しさや力強さを感じさせます。色名に「花」が付くのは、強い青色である花色に、黄色を染め重ねてあるため。
活力のある緑色は、元気をもらいたい時にぴったりです。
02 青朽葉(あおくちば)

「朽葉」とは、色褪せてゆく木々の葉のこと。平安の人は朽葉に大きく三つの段階があると考えていました。まだ生気の残るものの、終わりに近づきつつある気配が、くすんだ黄緑色の裏ににじみます。
03 赤朽葉(あかくちば)

紅葉の頂までは登りつめないにせよ、心を高揚させる赤寄りの茶色。平安文学によく登場する色味で、『源氏物語』では幼い女の子の衣装として記されています。
04 花欵冬(はなつわぶき)

ツワブキの花から後にヤマブキの花の色とされた鮮やかな黄色。ヤマブキは日陰や半日陰の場所にも適応し、春の訪れを告げる植物として、古くから古典文学や詩歌にも登場し、親しまれてきました。
05 落栗色(おちぐりいろ)

落ちたばかりの栗の若々しい色合いを呼んだ色。『源氏物語』にも登場し、当時愛好された色目だったことがうかがえます。古の人が栗色とは別に、あえて落栗色を編み出した感性を習いたいものです。
インクの楽しみ方
万年筆やガラスペン、筆ペンなどの道具で「書く」ことを楽しむ染料インク。日常づかいはもちろん、お仕事や日記、お手紙を書くときにもおすすめです。

染料インクは水に溶けるため、インクで書いた後に水筆でぼかしたり、薄く色を引き伸ばしたりと、さまざまな表現で色をお楽しみいただけます。 使う紙によっても滲み方や色味、書き心地が異なるのがインクの楽しいところ。 「書く」というシンプルな行為は紙とペンがあれば可能ですが、道具の組み合わせ次第でその味わいの幅は無限大に広がります。ぜひお好きな使い方を探してみてくださいね。
手書きの楽しさを
にっぽんのいろインクセットを作っていただいたのは、京都創業の文具店から生まれた文具・雑貨メーカー「TAG STATIONERY(タグステーショナリー)」さん。
デジタルが普及する昨今、従来の役割の幅を狭めつつある文房具。ペン先と用紙が擦れる「さらさら」「かりかり」、インクがペン先に流れ込む「ぬらぬら」「つるつる」といったアナログならではの感覚は、決してデジタルで置き換えることはできません。

そんな”手書き”のシンプルな道具に立ち返り、手から生まれる素朴なインスピレーションを大切にしたい。『TAG』という名前には、付け札や付箋のように目印として日々の営みに寄り添う存在でありたいという気持ちがこめられているそうです。

- 内容量
- 5ml×5本
- 染料インク
- 水性
- 製造国
- 日本(京都)
●万年筆、筆などの筆記用インクです。他の用途に使うと不具合が生じる場合がございます。
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