書籍「日本の色の十二カ月 古代色の歴史とよしおか工房の仕事」
美しい伝統色の本をご紹介します
WEBサイト「暦生活」でライターとして記事を書いてくださっている染織家・染司よしおか6代目の吉岡更紗さん。
今回は、お父様である先代・故吉岡幸雄さんが書かれた本をご紹介します。
暦生活編集部から見たおすすめポイントや吉岡更紗さんからのコメントを交えながら、本屋さんでパラパラめくっているみたいに、お気軽にご覧ください。
『日本の色の十二カ月 古代色の歴史とよしおか工房の仕事』
一年を十二ヶ月に区切り、歳時記のように日本の色のことが書かれています。
まさに、色の歳時記と呼べる美しい本です。
文章も読みやすく、分かりやすい。そして何より丁寧です。
資料として掲載された写真も美しく、パラパラと眺めているだけでも楽しいです。
「色を語って歴史を語る」。きっと、より深く、日本の色について知ることができるはずです。
とても美しい、落ち着いた雰囲気の本。つい手にとって開きたくなります。
歴史が好きな人にとっても、新しい切り口でわくわくできる何かを再発見できるのではないでしょうか。
ところどころで挟まれている、京都の美しい写真が目を引きます。
風景に溶け込んでいる日本の色を、この目で見に出かけたくなりました。
とても丁寧に書かれ、読みやすく分かりやすい。
古来から続く美しい日本の「心」に触れられるような気がしました。
ひと月ごとに区切られているのも嬉しいですね。
季節を感じながら、日本の色に思いを馳せる。とても贅沢な時間です。
好きな飲み物を片手に、ゆっくりと流れる時間を味わってみませんか?
読んでいていいなあと思ったのは、文章と写真のバランスが絶妙で本を開くのが楽しみになること。
染織家の目を通して日本の色や京都の街並み、季節や歴史を辿れたことがとても貴重なことで、この本に出会えて嬉しかったです。
染織家・染司よしおか6代目の吉岡更紗(よしおかさらさ)さんからのコメント
日本には四季があり、季節ごとに社寺では行事が行われます。
染司よしおかの仕事と共に、ひと月ごとに歳時記をめぐるように、描かれた一冊です。
普段みなさまの周りにある習慣が、実は古来から繋がっていることも知ることができる貴重な一冊だと思います。
読みやすいので一気に読めてしまうかもしれませんが、その後はじっくり「その月毎にページをめくり、季節ごとの美しい色を知る」という習慣も素敵なのでは、と思います。
暦生活WEBサイト 吉岡更紗さんの「読み物」はこちらから
https://www.543life.com/tag/sarasayoshioka/
- ページ数
- 288ページ
- 著者
- 吉岡幸雄
- 出版社
- 紫紅社