にっぽんのいろ 花のいろインクセット
咲き誇る花の色を詰め込んだ、インクセットをつくりました
日本の自然や文化から生まれた、たくさんの美しい伝統色。
第4弾は、数あるにっぽんのいろの中から「花」をテーマに5つの色を選びました。
麗かな春の日に爛漫と咲く花。
高貴な色合いでしとやかに佇む花。
朝露に濡れてきらめく花。
そっと優しく寄り添ってくれる花。
そんな、色とりどりの花の色を小さな瓶に詰め込んだインクセットになります。
伝統色が生まれた平安の頃から、日本の心で名付けられた色に思いを馳せて。
にっぽんのいろで、日々の暮らしを鮮やかに彩りませんか?
古くから育まれた、日本の美意識を感じる色
01 紫陽花青(あじさいあお)
ほんのりとくすみがかった明るい青紫色。紫陽花は土の酸度によって花の色を様々に変えます。優しい青色の花は雨続きの日々を明るく彩り、心が癒されて思わず晴れやかな気持ちになりますね。
02 萩色(はぎいろ)
濃厚な赤紫から白へと、美しいグラデーションをくり広げる秋の七草の一つ、萩。その可憐で優美な色合いは『万葉集』で最も詠まれるなど、遥か昔から人々の心を強く惹きつけてきました。
03 桜色(さくらいろ)
日本人にとって古くから特別な花であった「桜」の花の色。ほのかに色づく紅色は紅染の中でも最も淡い色です。桜は日本の国花でもあり、時代を経ても私たちに感動を与え、優しく寄り添ってくれます。
04 藤色(ふじいろ)
藤は花が風に散る様子を表す「風散(ふぢ)」に由来します。平安時代に藤色として広まり、薄い青紫色の基本色となりました。高い品性と知性が感じられる色で、日本の女性に愛されてきました。
05 承和色(そがいろ)
平安時代初期の仁明(にんみょう)天皇が好んだ黄色い菊にちなんだ色。在位した年号の「承和(じょうわ)」からこの色名が生まれたそうです。赤みを含む黄色で、凛とした気品を漂わせています。
インクの楽しみ方
万年筆やガラスペン、筆ペンなどの道具で「書く」ことを楽しむ染料インク。日常づかいはもちろん、お仕事や日記、お手紙を書くときにもおすすめです。
染料インクは水に溶けるため、インクで書いた後に水筆でぼかしたり、薄く色を引き伸ばしたりと、さまざまな表現で色をお楽しみいただけます。
使う紙によっても滲み方や色味、書き心地が異なるのがインクの楽しいところ。
「書く」というシンプルな行為は紙とペンがあれば可能ですが、道具の組み合わせ次第でその味わいの幅は無限大に広がります。
ぜひお好きな使い方を探してみてくださいね。
手書きの楽しさを
にっぽんのいろインクセットを作っていただいたのは、京都創業の文具店から生まれた文具・雑貨メーカー「TAG STATIONERY(タグステーショナリー)」さん。
デジタルが普及する昨今、従来の役割の幅を狭めつつある文房具。ペン先と用紙が擦れる「さらさら」「かりかり」、インクがペン先に流れ込む「ぬらぬら」「つるつる」といったアナログならではの感覚は、決してデジタルで置き換えることはできません。
そんな”手書き”のシンプルな道具に立ち返り、手から生まれる素朴なインスピレーションを大切にしたい。『TAG』という名前には、付け札や付箋のように目印として日々の営みに寄り添う存在でありたいという気持ちがこめられているそうです。
暦生活 おすすめの使い方
◆ 色見本でコレクションを楽しむ
たくさんのインクを使っていると、作りたくなるのが色見本。
筆で描いたら、ガラスペンなら、万年筆なら?濃淡が綺麗なインクは?
ペンや紙によっても味わいが異なり、楽しみは無限大。ぜひお好みの使い合わせを見つけてみてください。
◆ お気に入りの名言を書き留める
心に留めておきたい大切な言葉を、ほんのり優しい花の色で書き留めてみませんか?
◆ 花が好きなあの人へ。ふんわりとした花の色で花便り
花便りとは、花が咲いたことを知らせるお便り。花の色インクを使ってお手紙を出してはいかがでしょうか?イラストを添えてみるのもおすすめです。
◆ 花のパレットから色選び
気分に合わせてすぐに色を変えられる「ガラスペン」や「筆ペン」で、お絵描きもおすすめです。色同士の組み合わせもぜひ楽しんでみてください。
- 内容量
- 5ml×5本
- 染料インク
- 水性
- 製造国
- 日本(京都)
- 用途
- 万年筆、筆などの筆記用インクです。他の用途に使うと不具合が生じる場合がございます。
●ご注意
飲み物ではございません。筆記以外に使用しないでください。幼児の手の届く場所に置かないでください。衣服などに着くと落ちない場合がございます。直射日光、高温になる場所で保管しないでください。使用後はキャップをしめてください。インクを誤飲した場合は水を飲ませるなどの処置、また目に入った場合は水で洗い流すなどの処置をした上で、医師にご相談ください。伝統色は時代や染色方法によって変化します。また、印刷する用紙や機械によっても発色は異なります。そのため、インクの色は絶対的なものではありません。
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