こんにちは。気象予報士の今井明子です。
気温がぐんぐん上がり、ときには汗ばむ陽気の日もちらほら。
新緑のまぶしさ、初夏のすがすがしさはこの季節ならでは。窓を開けるとウキウキとした気分になりますよね。

さて、この季節の季語に「卯の花腐し」というものがあります。
卯の花とは、ウツギの花の別称で、ちょうどこの季節に白い花を咲かせます。
四月の別名が「卯月」というのは、ちょうど卯の花の咲く今頃が旧暦の4月ごろにあたるからなのです。

ちなみに、豆腐のしぼりかすである「おから」も「卯の花」と呼ばれますが、それは白っぽいおからが卯の花とよく似ているからだそうです。
おからの「から」が「空っぽ」を連想させるのを嫌って、このような美しい別名がついたといわれています。

話が脱線しました。タイトルの「卯の花腐し」に話を戻しましょう。
それにしても、「卯の花」が「腐る」とはなんだか不穏です。卯の花を腐らせてしまうものはいったい何なのでしょう。
答えは、長雨です。
毎日のように降り続く長雨で、せっかく咲いた卯の花がダメになってしまうのではないか、という気遣いから生まれた言葉が「卯の花腐し」なのです。


では、この時期に降る長雨といえば…?
そう、梅雨です。
ああ、もう梅雨の季節が近づいているなんて。
すがすがしい毎日もそろそろ終わり。この先はひんやりジメジメとした雨の降る毎日がやってきます。ときには晴れる日もありますが、そんな日は今までの気持ちのよさはどこへやら、ムシムシと暑くなる日が増えていきます。

季節は着々と移り替わっていくのです。
衣替えも本格的に進めないといけませんね。

今井明子
サイエンスライター・気象予報士
兵庫県出身、神奈川県在住。好きな季節はアウトドア・行楽シーズンまっさかりの初夏。大学時代はフィギュアスケート部に所属。鯉のいる池やレトロ建築をめぐって旅行・散歩するのが好き。
暦生活のお店
-
紫陽花の刺しゅうキット
2,200円(税200円) -
津軽びいどろ「風鈴 -彩-」あじさい
4,950円(税450円) -
津軽びいどろ 風鈴「まつり」
2,200円(税200円) -
津軽びいどろ 風鈴「はなび」
2,200円(税200円) -
津軽びいどろ「風鈴 -彩-」ゆき
4,950円(税450円) -
書籍「ミドリ薬品漢方堂のまいにち漢方食材帖」
1,320円(税120円) -
書籍「街・野山・水辺で見かける野鳥図鑑」
1,980円(税180円) -
注染手ぬぐい「かき氷 イチゴ」
1,760円(税160円) -
【期間限定】2022年 仙霊茶の新茶 60g
1,080円(税80円) -
【数量限定】2022年 仙霊茶の新茶|3日間飲み比べセット 30g×3パック
2,100円(税156円) -
【数量限定】2022年 仙霊茶の新茶|ティーバッグ2.5g×6個セット
810円(税60円) -
星燈社の茶布(コースター)「ミモザ」
495円(税45円) -
星燈社の茶布(コースター)「押し花」
495円(税45円) -
スズランのネックレス
5,500円(税500円) -
インクを楽しむガラスペンとペン置きセット|細字(F)
6,600円(税600円)