こんにちは。気象予報士の今井明子です。
暑い日が続きますね。特に強い日差しが照り付ける昼間は、外出するとふらふらして、命の危険を感じるほどです。
この季節の季語に「油照り」というものがあります。
語感からすると、なんだかギトギト、ギラギラ、焦げ焦げな印象がありますが、どうやらこの言葉の定義はそれとは違うようです。
「油照り」とは、空が薄雲に覆われているけれど、風が吹かず蒸し暑くて、じっとしていても汗がだらだらと出てくるような感じのことをいいます。
なんだか「油照り」というよりも「蒸し焼き」という表現のほうがしっくりくるように思えるのは私だけでしょうか。

しかし、油照りとは、熱中症に警戒しなければいけない気象条件といえます。
カンカン照りの夏の昼間だと、紫外線はきついし、場所によっては光化学スモッグ注意報などが出ていたりもして、いかにも「外出すると危ない」という感じがします。だから、外出を意図的に控える人は多いはずです。
しかし、空が薄曇りだと、ついつい油断して外出したり、外で作業したりしてしまいがちですよね。

熱中症はそんな気象条件でも十分に危険です。そもそも、室内から一歩も出なくても熱中症になることは十分にあり得るからです。
熱中症は気温だけでなく、湿度なども関係があり、湿度が高いほど熱中症の危険度が上がります。
環境省の熱中症予防情報サイトや、気象アプリなどを見れば熱中症の危険度を示す暑さ指数と呼ばれる指標が示されています。また、バッグにつけるなど携帯できるタイプの熱中症計もあります。
そういったものを参考にして、常に熱中症の危険度をチェックし、外出や外での作業、運動をするかどうかを判断したり、適宜休憩して水分や塩分を補給するなどして、熱中症の予防につとめたいものです。

夏の暑さは年々厳しくなっていますが、なんとかこの夏をうまく乗り切っていきましょう!

今井明子
サイエンスライター・気象予報士
兵庫県出身、神奈川県在住。好きな季節はアウトドア・行楽シーズンまっさかりの初夏。大学時代はフィギュアスケート部に所属。鯉のいる池やレトロ建築をめぐって旅行・散歩するのが好き。
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