こんにちは、こんばんは。
くりたまきです。
梅雨の時期には「晴耕雨読」という言葉を思い出すことはありませんか? わたしはよくあります。とくに雨の音を聴いて目が覚めた平日の朝には。こんな天気の中で仕事へ行きたくない、家で本でも読んでいたいと思うのです。晴れた休日には仕事のことなんて忘れて満喫してしまうので図々しいのですが。
晴耕雨読(せいこううどく)
晴れた日には田畑をたがやし、雨の日には家で読書すること。悠々自適の生活にいう。
大辞林 第三版 より
この言葉、じつは語源が明らかになっていないのだそうです。調べてみると、1889年に少年園から出版された『少年文庫.第2集』(榊信一郎 編)に記述があり、すくなくともそのころにはすでに使われていたようです。
出典が日本かどうかわかりませんが、自然を支配しようとせず受け入れて暮らしてきた日本人らしさが表れているような気がします。

晴耕雨読という言葉に、わたしはどこか憧れがあります。
物事にあたるとき、どうしようもない弊害があったら潔く諦める。くよくよと悩まない。いまある状況で楽しめることを見つける。そんな晴耕雨読のスタンスでいられたらかっこいいなあ、と。
どうにもならないことに固執してしまったり、ネガティブなことにばかり目線を向けてしまったり……わたしはといえば、そんなことがすくなくありません。どんなときでも、いまを楽しむまっすぐな心を持っていたいと思うのです。
晴耕雨読というと怠惰な生活を送っているイメージを持たれることもありますが、すてきな言葉として捉えて、焦るときには「晴耕雨読でいよう」と自分に言い聞かせています。

世界中が新型コロナウイルスに脅かされ、まるで目に見えない雨に打たれているような、いま。多くの人が「晴耕」ではなく「雨読」の時を過ごしているのではないでしょうか。
いつ降り止むか予測もできない、生活を揺るがす雨。明るい兆しも垣間見えていますが、まだ「さあ、晴れているから畑を耕そう!」と出かけられるような状況とはいえません。

おうち時間が増えている中、雨の日に家で静かに本を読むように、心穏やかに過ごせる「なにか」を持っていたいものです。

わたしは最近、ウクレレを弾いています。数年前に買ったはいいものの挫折して、未だに初心者レベルなのですが、さわるとポロンポロンと鳴る明るい音色に癒されています。
それぞれの暮らしで、それぞれ晴耕雨読の在り方で、健やかに過ごせますように。心からの願いを込めて。


栗田真希
ライター
横浜出身。現在は東京、丸ノ内線の終着駅である方南町でのほほんと暮らす。桜をはじめとした花々や山菜が芽吹く春が好き。カメラを持ってお出かけするのが趣味。OL、コピーライターを経て現在はおもにライターとして活動中。2015年準朝日広告賞受賞、フォトマスター検定準一級の資格を持つ。
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