防災の日

暦とならわし 2020.09.01

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おはようございます、こんにちは、エッセイストの藤田華子です。
「リーンリン」と秋の虫が鳴き始め、季節の移ろいを感じます。

さて、9月1日は防災の日です。みなさん、防災対策はバッチリですか?
実は私、この原稿を書くにあたって防災リュックをチェックしてみたら、数年前に水や乾パンの消費期限が切れてしまっていました…。もちろん使わずに過ごせることが一番なのですが、いざというとき、これでは困ります。自分の危機意識の低さを反省し、食料を新調しました。

防災の日は、台風や高潮、津波、地震などの災害についての理解を深め、対処する心構えを準備するための啓蒙日です。なぜこの日が定められたかというと、1923年9月1日に発生し、10万人以上の死者・行方不明者を出した関東大震災に由来しているそう。

また9月1日ごろは、暦の上では立春から数えて210日目、雑節のひとつ「二百十日(にひゃくとおか)」をむかえます。古来から、風が強く、台風シーズンを迎える厄日とされていきました。

「二百十日」というと台風が気になりますし、小さな地震も頻発しています。
この機会に防災を見直そう調べたところ、「防災ポーチ」なるものを知りました。防災リュックは避難所などで使うもの。一方防災ポーチは、それと合わせて用意するとよいとされており、バッグに化粧ポーチを入れる感覚で、出先で”もしも”のことがあったときに使う生活必需品を持ち歩くためのものです。

さっそく用意しようと思ったのですが、ついつい「あれも入れたい!」「これも必要!」とやみくもに詰めてしまい、本来の「日常で持ち歩く」目的が果たせないほど大きなポーチになってしまいました。そこでひとまず、三種の神器といわれる「お水、生理用品、充電器」を中心に、ホイッスルや絆創膏、新型コロナウィルス対策の除菌ジェル、常備薬、お菓子などを用意。困ったときに助けになる”味方”を増やす感覚です。日頃から身の回りにあるグッズも、使い方次第で立派な防災グッズになるのです。

たったこれだけでも防災への意識が変わり、ここからもっと備えようと自分なりにリストを作ったり、家具の配置を検討したりしています。防災の日にちなみ、みなさんもできることから始めてみてはいかがでしょう。

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藤田華子

ライター・編集者
那須出身、東京在住。一年を通して「◯◯日和」を満喫することに幸せを感じますが、とくに服が軽い夏は気分がいいです。ふだんは本と将棋、銭湯と生き物を愛する編集者。ベリーダンサーのときは別の名です。

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