こんにちは、国際中医専門員の櫻井です。
大雪をすぎて一段と寒さが厳しくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
外の冷気で冷やされたあと、温かい室内に戻ってくると急に手足が痛痒くなる経験をしたことがある方もいらっしゃると思います。
小さい子には多いですが、大人になってもかゆみが影響して、集中力が下がったり、眠れなくなったり、ひどい炎症を起こしたりなどでお困りの方も少なくありません。

本日はそんな厄介な「しもやけ」のお話をさせていただきます。
かゆくて辛い「しもやけ」
しもやけは、体をめぐる血液の流れが寒さや冷えによって滞り、つまって余った血の成分がそこでむくみを発生させ、かゆみや痛みをひき起こすと考えられています。
気温が3-6℃ぐらいの弱低温状態でしもやけの下地がつくられ、急にあたたまることで悪化します。遺伝的な素因もあるので、親がよくしもやけになるという方はご注意ください。
中医学では寒さでめぐりが悪くなった血を『寒凝瘀血(かんぎょうおけつ)』といいます。
「寒凝」とは、寒さで凝り固まるという意味で、「瘀血」は働きが低下した悪い血という意味です。この悪くなった血、『瘀血』が痛みやかゆみなどのトラブルのもとになると考えています。

しもやけを予防するには?
冷えて血のめぐりが悪くなることが原因なので、とにかく体を冷やさないことが大切です。薄着はもってのほか。この時期、上着は分厚いダウンを着ていても、足元はくるぶしが出ているなんて格好をされているかた、少なくありません。冷えは足元からやってきます。
冬用の靴下や靴をはいて太い血管が走る足首は、特にしっかり防寒するよう意識しましょう。
もちろん、手袋、帽子、マフラー、カイロなども適時使って冷えから体をまもりましょう。また入浴はシャワーで済ませず、できるだけ湯船に浸かるようにするようにしましょう。忙しいときはバスタブに栓をしたうえで、シャワーを浴びて足湯効果を促してください。

加えてサラダやお刺身などの生ものはできるだけ控えて(食べるときは温かい汁物をおわすれなく)、過剰な水分摂取も控えましょう。
湿気は冷えの原因となります。たとえ温かい飲み物でもたくさんとっていると、冷えるようになるのでご注意ください。暖を飲み物でとるのはやめて、手をぐーぱーする、屈伸する、肩回しする、足踏みするなどして、少しでも体を動かして発熱するようにしましょう。
体の中から温めて
体を温める食べ物には、かぶ、ししとう、高菜、にんにく、ニラ、みょうが、レモングラス、わさび、えごま、鮭、マス、ニシン、鶏肉、羊肉、黒砂糖、カルダモン、胡椒、酒粕、唐辛子、山椒、ナツメグ、甘酒、ザーサイ、紫蘇、生姜などがありますので、適時にとりましょう。

血流の改善には、黒豆、ニンニク、らっきょう、にら、ねぎ、生姜、黒キクラゲ、シナモン、サフラン、黒酢、桃などがよいです。
体を冷やさないようにして、温める食材をとり、生活の養生を続けていけば軽減されると思いますが、ひどくなっている、毎年なるという状態では、治る力が低下しています。
その場合は、食の対策だけでは弱いので、漢方薬の出番です。しもやけに漢方はとてもよく効くので、予防のための早めの相談をおすすめします。

櫻井大典
国際中医専門員・漢方専門家
北海道出身。好きな季節は、雪がふる冬。真っ白な世界、匂いも音も感じない世界が好きです。冬は雪があったほうが好きです。SNSにて日々発信される優しくわかりやすい養生情報は、これまでの漢方のイメージを払拭し、老若男女を問わず人気に。著書『まいにち漢方 体と心をいたわる365のコツ』 (ナツメ社)、『つぶやき養生』(幻冬舎)など。
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