大晦日おおみそか

暦とならわし 2020.12.31

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こんにちは。暦生活編集部です。
今日は大晦日のお話です。いよいよ、今年最後のお話になりました。

一年の締めくくりであり、新しい年の始まりでもある大晦日。

「三十」と書いて「みそ」と読みます。「みそか」とは月の終わりの「三十日」のこと。旧暦では31日はなかったので、30日、もしくは29日がその月の終わりでした。
年神さまをお迎えするために、大晦日の夜は寝ずに過ごすことが昔のならわしだったそうです。今でも、この日は寝ずに新年を迎える人が多いですね。

大晦日に食べるものは地方によってさまざまですが、「年越しそば」をいただくお家が多いのではないでしょうか。このならわしは、江戸時代の中頃からはじまったといわれています。江戸商人の知恵から始まったならわしが、今も多くの人に親しまれている。よく考えると、すごいことだなあと思います。

大晦日のならわしでは、除夜の鐘も有名ですね。除夜とは大晦日の夜のこと。日付が変わる深夜0時をはさみ、お寺で108の鐘をつきます。鐘の数には諸説あるようですが、人間が持つ108の煩悩を鐘の音で打ち消すとも、月の12、二十四節気の24、七十二候の72を足した数で、1年をあらわすともいわれています。除夜の鐘について詳しくは、僧侶の小島杏子さんにお書きいただきました。

大晦日にその年最後の掃除をすることを「掃納」(はきおさめ)といい、お正月の準備の締めくくりになります。また、大晦日に入るお風呂は「年の湯」(としのゆ)。新年を迎えるための禊(みそぎ)の意味があるそうです。

今年は本当に、いろいろなことがありました。暗いニュースに心を痛めることが多かったと思いますが、その中でも、きっといいこともあったはず。1年を振り返るとき、できることならうれしかったことや良かったことをまずはじめに思い返せたらいいですね。

来年が、「より良い年」になりますように。
今年1年、本当に本当にありがとうございました。

良いお年をお迎えください。

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暦生活編集部

日本の季節を楽しむ暮らし「暦生活」。暮らしのなかにある、季節の行事や旬のものを学びながら、毎日お届けしています。日常の季節感を切り取る #暦生活写真部 での投稿も募集中。暦生活の輪を少しずつ広げていきたいと思います。

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