みなさま、新年明けましておめでとうございます。
今日から、新しい年が始まりましたね。
今年も1年、心をこめて「暦」をお届します。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、2021年最初のテーマは「元日」です。
元日は、年の最初の1日。「年のはじめを祝う」国民の祝日です。

戦前、この日は「四方拝」(しほうはい)と呼ばれ、宮中での新年行事のひとつでした。
四方拝は平安時代に始まった天皇の儀式で、元日の早朝、天皇が正装し、皇居にある神嘉殿(しんかでん)の南庭で天地四方の神々を拝み、災いを払い、人々の幸福と健康、豊作を祈りました。戦前もこの日は休日とされ、紀元節、天長節、明治節と並んで四大節(祝祭日)のひとつに数えられていました。

今日は、早起きして初日の出を見られた方も多いのではないでしょうか。新年最初の夜明けである初日の出は古くからおめでたいものとされ、明治時代頃から初日の出参りが盛んに行われていたようです。この初日の出参り、天皇の四方拝が民間に広がったことが由来だといわれています。
元日は元旦(がんたん)ともいいますが、本来元旦とは元日の朝のこと。「旦」という字は、地平線や水平線から太陽がのぼってくる様子をあらわしています。

初日の出を拝むならわしが全国に広まったのは明治時代だといわれていますが、江戸の都では盛んに行われ、芝高輪の愛宕山と神田湯島が二大名所だったようです。
昔の人も、きっとたくさんの人がそれぞれの思いを胸に初日の出を拝んでいたのでしょう。
初日の出を拝む時、どこか敬虔な気持ちになるのは、昔の時代を懸命に生きた人々と思いを重ねることができるからでしょうか。

「初空」「初御空」(はつみそら)という季語があります。
これは、元日の空のこと。すがすがしい気持ちで見上げる空は、何ものにも代え難いおめでたいもの。晴れ渡った空も、雨も雪も豊穣の良い前兆として、喜ばれてきました。
私は、空を見るのがとても好きです。今年も、たくさんの空をこの目で見たいと思います。
本年も変わらぬおつきあいをどうぞよろしくお願いいたします。

暦生活編集部
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