成人の日

暦とならわし 2021.01.11

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こんにちは、こんばんは。
くりたまきです。

今日は成人の日。新成人のみなさま、おめでとうございます。
この日を迎える新成人のみなさまにとっても、祝福する人々にとっても、うれしい日ですね。

もともと成人の日は1月15日でした。それはこの日がちょっと特別なものだったからなんです。旧暦の1月15日は小正月。その年の最初の満月を祝う日だったのです。この日に男子の成人を祝う元服の儀が古来より行われていました。

国によって成人の日が1月15日と定められたのは1948年。「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」日と法律で定められました。

その後、2000年にハッピーマンデー制度を理由に1月の第2月曜日に変更されたのです。新成人も連休のほうが地元にも帰りやすくて、成人式に出やすいですよね。

ですが感染症の影響で、今年の成人式は、中止となっている自治体が多いようです。このハレの日を迎えるために、これまで準備してきたみなさまの気持ちを思うと、悔しさを感じます。がっかりされている方も、多いのではないでしょうか。

だけれど、わたしは思うんです。

どうか、あきらめないでほしい。

無理やり成人式をして集まろうとか、そういうことではないです。いま、できることを楽しんでほしいし、悔しさだけで終わらせてほしくはないのです。勝手なことを言って、すみません。

たとえば、写真を撮って20歳の姿を残すことはできます。わたしはカメラの販売員をしていたことがあるのですが、昔のコンパクトカメラより、今のスマートフォンのカメラのほうが優秀だと思っています(もちろん前者にも味わいがあって好きなのですが)。フィルムの「写ルンです」で撮るのもいいですよね。密にならないように注意しながら、カメラマンを頼ってもいいかもしれません。

せっかくきれいな振袖を着たかったのに、という人もいるでしょう。でも、何歳になったって、着ていいのです。未婚の女性の礼装とされている振袖は、一生に一度だけ成人式でしか着られない服ではありません。これから先も、何回だって着てください。

こうであらねばならない、という成人式のかたちは、ないはずです。歴史を振り返ってみても、もともとは元服の儀だったわけで、現代の成人式とはまるで内容は異なります。唯一の正解はないのです。

こんな現実の中でも、できることを探してみませんか。そんなふうに「なにかできることがあるはず」と、どんな状況でも前を向く力を持って大人になってほしい、とわたしは思います。

先ほども書きましたが、法律には「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」日とあります。

どうか、楽しく生き抜いてください。

そんな新成人のみなさんを祝いはげませるよう、大人のわたしも、この世界を前向きに生きていきます。

あらためて、新成人のみなさん、おめでとうございます。

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栗田真希

ライター
横浜出身。現在は東京、丸ノ内線の終着駅である方南町でのほほんと暮らす。桜をはじめとした花々や山菜が芽吹く春が好き。カメラを持ってお出かけするのが趣味。OL、コピーライターを経て現在はおもにライターとして活動中。2015年準朝日広告賞受賞、フォトマスター検定準一級の資格を持つ。

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