鯉のぼり

暦とならわし 2021.04.30

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やねよ〜り たかいこいの〜ぼり🎵

5月になると、家の庭先や河原沿いに色とりどりの鯉が大空を泳ぐ光景を目にするようになります。

鯉のぼりは、5月5日のこどもの日・端午の節句に男の子が誕生したことを天の神に報告し、「この子を守ってください」と目印にしてあげる日本のならわしです。
生命力が強い鯉のようにたくましく、健やかな成長や出世をお願いする意味が込められています。

鯉のぼりをあげるならわしは、江戸時代からはじまりました。
武家では、端午の節句に男の子の誕生を祝って旗やのぼりを飾りましたが、のちにこのならわしは商人の間にも広まるようになりました。身分が低い商人が武士に対抗し「鯉が滝を登って竜になる」という立身出世を意味する中国の故事にあやかって、旗に鯉を描いたのがはじまりだといわれています。

さて、冒頭の童謡『こいのぼり』ですが、続きにはこんな歌詞があります。

おおきいまごいは おとうさん ちいさいひごいは こどもたち おもしろそうに およいでる

この歌詞にもあるように、大きな鯉は大黒柱でもあるお父さん、小さな鯉は成長していく子どもたちを表しています。

この歌ができた当時、鯉のぼりはお父さんと子どもたちが一般的でしたが、現在は子どもの安全を願う五色の吹き出し、真ん中の赤い鯉は生命を育むお母さん、子どもが増えると緑や紫色の鯉が増えていきます。

さて、私にとって鯉のぼりといえばワクワクする一大イベントでした。

弟がいるので幼い頃から時期が来ると家の庭先には鯉のぼりが出現しました。
お父さんが長い竿をたて、ロープを引っ張るとだんだんと空高く鯉のぼりがあがっていく。姉弟でドキドキしながらその様子を見守り、頂点で風が吹くとなびく鯉のぼりの姿に興奮したのを今でもはっきりと覚えています。

また、鯉のぼりをあげる前にもお楽しみの時間がありました。
家に無造作に置かれた鯉のぼり。風通しをよくするために中は空洞になっているのですが、幼い頃は探検のように懐中電灯を持って潜る遊びをよくやっていました。両サイドからよーいどんで潜っていき、競争することも。
今振り返ると両親に怒られてしまいそうな遊びですが、当時の私たちにとって普段は空高くにいる鯉のぼりを身近に感じることができる貴重なひとときでした。

空高くあがる鯉のぼりに、懐かしい記憶や願いをのせて。
今年はいくつ、どんな種類の鯉のぼりが見られるのでしょうか。ワクワクしながら大空を見上げたいと思います。

※鯉のぼりの由来には、諸説あります。

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松下恭子

ライター
神奈川県出身、2019年に奈良市へ移住。
好きな季節は、春。梅や桜が咲いて外を散歩するのが楽しくなることと、誕生日が3月なので、毎年春を迎えることがうれしくて待ち遠しいです。好きなものは、うつわ集め、あんこ(特に豆大福!)です。

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