七草粥をつくる
新年が明けましたね。どんなお正月をお過ごしでしたか?
小寒になりました。いよいよ寒の入り。寒さが極に向かっていく時節、温かに過ごしたいものですね。

1月7日は人日の節句で七草粥の日でもあります。お正月のご馳走を食べたあと、この七草のお粥は体に沁みます。ぜひ、七日の朝には七草を刻み、お粥をつくって食しましょう。
春の七草は、芹(セリ)、薺(ナズナ)、御形(ゴギョウ)、蘩蔞(ハコベラ)、仏の座(ホトケノザ)、菘(スズナ)、蘿蔔(スズシロ)のラインナップ。御形はハハコグサ、繁縷はハコベ、仏の座とはこの場合コオニタビラコのことです。菘は蕪、蘿蔔は大根です。

どれもごく身近な草や野菜。一時期は、自分で実際に菜摘に出かけて七草を揃えようなどとも思いましたが、さすがに現実的ではありません。しかも、寒中に外に出て菜摘をするなど、とてもじゃないけれど根性無しには厳しすぎる。
ただ、七草すべてを揃えようとしなくても、ナズナやハコベなど、自分で摘んだ草だけで春の菜のお粥をつくるのも、また素敵と思いますが。
というわけで、毎年友人とする七草粥の会では、「七草粥セット」を1パック購入してお粥を作ります。きちんと7種類の菜が揃っていて、可愛らしいセットです。これを囃子歌を歌いながらまな板の上でストトンと細かに刻みます。かつては、1月7日の朝にはあちこちの家から菜を刻む囃子歌が聞こえてきて、さぞにぎやかだったことでしょう。

お粥の作り方はごくシンプル。簡単に記しておきます。
1.お米1合をといで土鍋に入れ、7合の水につけてしばらくおく
2.塩小さじ半分を加え、フタをして強火にかける
3.煮立ったら弱火にして蓋をずらし、約1時間炊く。炊いている間はかきまぜない (フタが閉まってしまわないように、菜箸を鍋に差し込んでおくといい)
4.炊けてくるころに、七草を刻む
5.火を止める寸前に刻んだ七草を鍋に加えひと混ぜしたら、火を止めてフタをする
6.10分ほど蒸らしたら出来上がり
お米1合で、3人分くらいできます。トッピングはお好みで。

七草粥を食べて、今年の無病息災を祈ることと致しましょう。
いい一年になりますように。

平野恵理子
イラストレーター、エッセイスト
1961年静岡県生まれ。著書に『五十八歳、山の家で猫と暮らす』『歳時記おしながき』『こんな、季節の味ばなし』ほか多数。好きな季節は、季節の変わり目。現在は八ヶ岳南麓在住。
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