こんにちは。料理人の川口屋薫です。
春の陽気に誘われるように外に出ると、様々な色彩に出会えます。黄色いモンキチョウがひらひらと飛んでいたり、草花が咲いていたり、それぞれの可愛らしい姿に、思わず表情が緩みます。
今日のお話は、コロンとした可愛らしい小さな赤丸大根で、料理を彩る野菜「ラディッシュ」です。一年中手に入りますが、出荷の最盛期は11月から5月です。

ラディッシュの和名は「二十日大根」といい、種を蒔いてから収穫までにかかる日数からきています。実際には気温が生育に影響するため、夏場は約20日、冬場は約40日から60日かかるそうです。
また、夏場は辛く、冬場は甘さが際立つため、味にも違いが出るそうです。これからですと、春、夏へと味の変化を楽しむことができます。
全国で流通しているラディッシュの約60%は、愛知県豊橋市大村地区で作られている「大村ラディッシュ」です。私が働いていた市場では、「ラディッシュ」ではなく、「ラレシ」と読んでいました。段々鈍っていった名前だそうです。そのため業務用の箱では「大村ラレシ」になっており、初めて見た時は、人の名前のようだと少し面白く感じました。スーパーなどの小売店用の小袋では「大村ラディッシュ」になっています。
保存方法は、葉とひげ根をカットし、水で濡らしたキッチンペーパーで包み、袋に入れて冷蔵保存するのが良いとされています。


他の産地では、福岡県久留米市でも盛んに作られています。
変わり種のラディッシュには、世界一小さい野菜とも言われている「マイクロラディッシュ」があります。葉っぱ付きで直径8ミリ前後の玉の形をしています。
ラディッシュは、さっと水洗いをするだけで、皮を剥かないで使える手軽さがあります。
今日は色々な使い方をご紹介いたします。
薄くスライスしたものを入れるとサラダの彩りになります。紅白のコントラストがグリーンの葉に映えて、綺麗です。

スライスをペペロンチーノなどのオイルソースのパスタにトッピングするのもおすすめです。爽やかな辛味が、口の中をさっぱりとさせてくれます。
冷蔵庫に保存していた牡蠣のオイル漬けに合わせたところ、いいアクセントになりました。

私は、スライサーでラディッシュの半分までスライスします。残りの半分と葉を一緒に塩もみした後、昆布を入れて即席漬けを作ります。
次は、半分に切って、甘酢漬け。ピンク色に染まり、箸休めにぴったりです。

加熱料理では、半分に切って、天ぷらかアヒージョ。ホクっとしていて甘さを感じさせてくれます。また、煮込み料理にも使えます。皆さまの春のお料理の参考になれば幸いです。

写真提供:川口屋薫

川口屋薫
料理人
Le btagev(ルブタジベ)代表。大阪出身。料理人。珍しいやさいの定期便をしています。風薫る季節5月が過ごしやすくて一番好きです。イタリア在住中、ヨーロッパ野菜に恋し、日本の野菜が恋しくなったのをきっかけに野菜に関わる仕事をしています。 趣味 囲碁
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