6月の季節の和菓子「水無月」

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1年の折り返しにいただく和菓子「水無月(みなづき)」

6月30日は1年の折り返し地点。2021年が始まって、はや半年となります。
そんな日に、「夏越の祓」という行事が行われます。

これまでの半年分のけがれを祓い清め、残りの半年の無病息災を願うというもの。
神社では大きな茅の輪をくぐりお祓いをする「茅の輪くぐり」が行われています。

そんな夏越の祓の日、京都を中心に関西では「水無月」という和菓子をいただく風習があります。
水無月とは、氷を表した涼しげな和菓子。

本格的な夏の暑さが到来する前の暑気払いとして、昔から親しまれてきました。
6月にしか出会えない、不思議な見た目の美味しい和菓子です。

今回、京都の老舗和菓子屋「かぎ甚」さんにこだわりの3種類の水無月をご用意していただきました。
ぜひ暑気払いに、いかがでしょうか?

水無月のはじまり

その昔、旧暦の6月1日を「氷室の節句」と呼び、「氷室開き」をするならわしがありました。
氷室は、今でいう冷蔵庫。
氷や雪を取り出して、天皇に献上する伝統行事で、
暑気払いとして氷の上に小豆あんを載せた氷餅を食べるというものでした。

この頃の氷といえば、非常に貴重なもの。
氷室の節句に氷餅を食べたくても手が届かない庶民が代わりに作ったのが「水無月」でした。
白いういろうを氷のかけらに見立てて三角に切り、上には小豆あんを載せたというのがはじまりです。

今回は、白と黒、ほうじ茶の3種類の水無月をご用意しました。

水無月(白)

白いういろう生地の上に北海道産の大納言小豆を散りばめた水無月です。
かぎ甚さんのういろうはとてももっちりとしており、柔らかいけれどかみごたえのある食感をお楽しみいただけます。

今回、暦生活オリジナルとして、ういろう生地に柚子皮を混ぜ込んでおり、爽やかな風味の水無月に仕上がっています。

水無月(黒)

黒の水無月は、与那国島産の黒糖をふんだんに使用したういろう生地。
与那国島産の黒糖は、コクのある風味、黒糖本来の香りをお楽しみいただけます。

こちらも暦生活オリジナルとして、仕上げに炙ったけしの実を散りばめています。
けしの実によって香ばしさも感じられ、黒糖との相性もバッチリです。

水無月(ほうじ茶)

珍しいほうじ茶風味の水無月です。
日本茶専門店「YUGEN」さんの京都・宇治産のほうじ茶を使用した、香り高いほうじ茶の香りが際立つ水無月。

ういろう生地の上には北海道産の白大手亡(おおてぼう)豆を載せて。
ほんのりとほうじ茶の後味をお楽しみいただけます。

創業100年。京都祇園の老舗和菓子屋「かぎ甚」

和菓子を作ってくださったのは京都祇園の老舗和菓子屋「かぎ甚」さん。
創業100年という歴史あるお店で、伝統的な技術やこだわりの素材を大切にしつつも、時代に沿った新たな発想を取り入れ、様々な和菓子を作られています。

おまけに、お茶のティーバッグを

こちらの水無月3種セットに、仙霊茶(せんれいちゃ)のティーバッグを1袋(2個入り)おつけします。

兵庫県神河町にある300年続く、広大な茶畑で仙霊茶(せんれいちゃ)は育まれています。
仙霊茶さんのお茶の特徴は、何と言っても自然栽培で育てているということ。肥料や農薬など茶園の外のものは持ち込まず、自然の恵みだけで育んでいます。

お茶の味は自然のうつろいとともに、毎日少しずつ変わっているのだそう。
そんな、季節のように「うつろうお茶」をぜひお楽しみください。

今回おつけするのは、ティーバッグタイプなので、手軽に美味しく淹れられます。
お茶は普段飲まないという方にもおすすめです。

普段の水無月よりもひと回り大きくお作りいただいているので、いろんな味を少しずつ、分け合って食べるのも良いかもしれません。

ぜひ、食べ比べを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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暦生活編集部

日本の季節を楽しむ暮らし「暦生活」。暮らしのなかにある、季節の行事や旬のものを学びながら、毎日お届けしています。日常の季節感を切り取る #暦生活写真部 での投稿も募集中。暦生活の輪を少しずつ広げていきたいと思います。

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