こんにちは。暦生活編集部です。
今日の月は「上弦の月(じょうげんのつき)」。
夜空に美しい半月が浮かびます。
今日は、上弦の月についてお話したいと思います。
「上弦」とはとても日本らしく美しい名前ですね。
満ち欠けする月にはその時々の見え方、形によってさまざまな名前がつけられており、三日月、上弦の月、満月、十六夜(いざよい)、下弦の月など美しい名前が並びます。
それぞれに由来や背景があり、それらを知ると月を見上げるのがより楽しくなるかもしれません。
私は月の名前を知ってから、夜空を見上げる時間が増えたような気がします。太陽とはまた違う、月の魅力がその呼び名に詰まっているような気がしています。

今日の夜空に浮かぶ上弦の月はとてもわかりやすく、毎回見るのが楽しみなお月様です。
上弦という名前は、月が沈むときに弓を張ったような形に見えることから名付けられました。
そう言われて見てみると、なんとも雅な月に見えてきます。
他にも弓張月(ゆみはりづき)、上の弓張り(かみのゆみはり)、玉鉤(ぎょっこう)など多くの名前で呼ばれます。ちなみに玉鉤は、古代中国で儀式が行われた際、革帯をとめたかぎのこと。
上弦の月や弓張月はよく詩や歌に出てくるので、比較的馴染みのある名前かもしれませんね。

上弦の月はちょうど新月から満月へと移り変わる中間に位置し、見上げると面白いぐらいぴったり半分に分かれた月を見ることができます。望遠レンズで月の写真を撮ったとき、クレーターの形がとても綺麗に見える月だなあといつも思っていました。

最後に、個人的にとても好きな上弦の月にまつわるお話をご紹介します。
それは、「七夕の渡し守(たなばたのわたしもり)」。
旧暦7月7日の夜、南の空には必ず上弦の月がかかります。その形はまるで舟のようで、織姫星(織り姫)と牽牛星(彦星)の1年に1度の出会いを叶えるために天の川を渡る渡し舟のようです。2人が無事に出会えるように、見守っていたくなるような不思議な月。
少し先の話になってしまいましたが、ぜひ同じ月をみなさんと見上げたいなと思います。

上弦の月はお昼頃東の空に昇り、夕方に空高く輝き、深夜西の空に沈んでいきます。
もし覚えていたら、ぜひ夜空を見上げてみてください。
他の月の呼び名や、対極に位置する「下弦の月(かげんのつき)」などもまたご紹介できればと思います。
ではでは、今日も素敵な一日をお過ごしください。

暦生活編集部
日本の季節を楽しむ暮らし「暦生活」。暮らしのなかにある、季節の行事や旬のものを学びながら、毎日お届けしています。日常の季節感を切り取る #暦生活写真部 での投稿も募集中。暦生活の輪を少しずつ広げていきたいと思います。
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