こんにちは。星空案内人の木原です。
秋は空が青くて清々しく、気持ちのいい時期ですね。空が澄んで綺麗なのは昼だけではありません。夜も同じように澄んだ宙が広がります。
さて、「星月夜」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。秋の季語として親しまれていて、ゴッホの有名な絵画のタイトルとして知っている人もいるかもしれません。星月夜には、星の光が月のように明るい夜、星明かりの夜などの意味があります。月が出ているかのように宙が明るい星の輝きに包まれる様子をイメージすると、星月夜は新月時期の星空の様子に似ているかも、と思っています。

宙に月が出ている夜は、月の明るさで星本来の明るさがかき消されてしまい、月明かりばかりが目立ってしまいます。月がない新月時期なら星の持つ本来の輝きのみを見ることができます。特に秋は空気が乾燥していて、冬のような強い風もあまり吹かないため星空を楽しむには最適な季節です。この時期は十五夜に十三夜と月ばかりに注目が集まりますが、ぜひ新月時期の星空にも目を向けてみてください。

街明かりのない場所ほど新月時期の星空を楽しむことができます。しかし、現代の日本の夜はとても明るく、暗い場所が限られています。山奥や離島などであれば街明かりの影響を受けにくいですが、そういった場所は行き難いことがほとんどです。星空を見に行くときは、自分の無理のない範囲で場所を選ぶことをおすすめします。ツアーやイベントに参加するのも安心ですね。天文台を目指して行くのも良いと思います。

新月時期に街明かりのない場所に行くことが出来たなら、人工では再現できない独特な夜の雰囲気を味わえるでしょう。肌に触れる空気の質感や風によって運ばれる草の匂い、不安になるほどの無音の空間。その中で目線を上に向けると、満天にひしめき輝く星々を見ることができます。

個人的な感覚ですが、暗闇の世界から満天の星を見るといつもより星空が近いような気がします。私が立っている場所から星までの距離は変わらないはずなのに、目の錯覚か気持ちの問題か、星空が自分に迫りくるような感覚になってしまいます。まるで自分が宇宙という大きな自然の中に包み込まれた気分。
星空という窓を通して、その奥に続く宇宙を見ていると思うと普段の悩みなんかちっぽけに思えてきます。新月の今夜は、お部屋の窓を開けて宙を眺め、そこで輝く星々の光とその奥に広がる宇宙に想いを馳せてみませんか。

木原美智子
星空案内人
広島県出身。瀬戸内の宙を見て育ちました。好きな季節は、コスモスが咲き、凜とした空気が漂う秋。宙を見上げるのが好きなので、星だけじゃなく宙にあるもの、宙に関わる文化に興味があります。ペンギンと野球も好き。
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