こんにちは。星空案内人の木原です。
今夜はペルセウス座流星群の見頃を迎えます。日本で毎年安定して流星を見ることができる三大流星群として12月のふたご座流星群、1月のしぶんぎ座流星群、そして8月のペルセウス座流星群があります。ペルセウス座流星群は三大流星群の中で唯一、夏にやってくる流星群なので冬の厳しい寒さに耐えなくても良い、観測しやすい流星群です。とは言っても高原地帯や山奥の夜は意外と冷えるので羽織れるものは用意しておきましょう。虫よけ対策も大事な時期ですね。

流星群と聞けば、まず気になるのが“どこを見れば良いか“だと思います。よくペルセウス座の方向を見れば良いと思われますが、残念ながらペルセウス座の方向に流れ星がよく現れるわけではありません。流れ星は自由気ままに宙全体を飛び交うので、必ずこの方向に見えるというのがないのです。1つでも多くの流星を見るなら寝転がって宙全体を眺めることがおすすめです。

では、なぜペルセウス座という名前が付いているかと言うと、流れ星がやってくる源流がペルセウス座にあるから。流星が流れた軌跡を辿っていくと見かけ上1つの点に集中します。この点を放射点と呼び、放射点がペルセウス座に位置するためペルセウス座流星群と名付けられています。放射点はあくまで概念上のものなのでそこに何か目印があるわけではありません。

宙を大きな海と例えるなら、流星は飛び跳ねてたまに姿を見せる魚たち。放射点は魚たちのふるさとの海域といったところでしょうか。海を自由に飛び跳ねて顔を出す魚のように、流れ星も広い宙を飛び交って時々その姿を見せてくれます。会えるかどうかは運次第の天文ショーですが、自由に流星が宙を遊びまわる様子を想像すると、とても可愛らしく感じられます。

流星を見る時にもう1つ大事なポイントが明るいものを見ないようにすることです。比較的明るい流星が現れやすいペルセウス座流星群ですが、街灯やギラギラと輝く電光看板、手元のスマホの画面の明るさには勝てません。流星群を見るならスマホはしまって、できるだけ街明かりがない場所で観察しましょう。そして意外な邪魔者は月明り。明るい月が出ているときは、月を背にするようにして直接月明りが目に入らないようにするのがおすすめです。
あとはお天気次第。流れ星も天気も自然の赴くまま。焦らずのんびり過ごすことが星空と楽しく上手に付き合う一番のコツかもしれません。

木原美智子
星空案内人
広島県出身。瀬戸内の宙を見て育ちました。好きな季節は、コスモスが咲き、凜とした空気が漂う秋。宙を見上げるのが好きなので、星だけじゃなく宙にあるもの、宙に関わる文化に興味があります。ペンギンと野球も好き。
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