10月のいろ #にっぽんのいろ

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日本の自然や文化から生まれた美しい伝統色。周りを見渡せば、いろいろな場所に日本の色を見つけることができます。このページでは、Twitterで毎日配信している「にっぽんのいろ」を、月ごとにまとめました。心落ち着く色や、元気が出る色、優しい色、自分に似合う色。ぜひお気に入りの「にっぽんのいろ」を見つけてみてください。

紺色(こんいろ)
藍染の中でもっとも深く、暗い紫みのある青色です。室町時代に、紺染は商業的にも発展し、江戸時代には染物屋の代名詞にもなりました。清潔感のある美しい色ですね。

照柿(てりがき)
熟した柿の実の色。豊かな実りの秋をイメージさせる、鮮やかな赤色です。

老竹色(おいたけいろ)
落ち着きを感じさせる、深く美しい緑色。竹の成長にともない、若竹色→青竹色→老竹色と色の名前も変化していきます。

赤橙(あかだいだい)
赤みの濃い橙色。ダイダイの実が成熟した色で、柿の色にも似ています。また、秋の野に飛び交う赤とんぼの色でもあります。

紫(むらさき)
紫は、古くから伝統色のなかでも別格で、その高貴さ、気品を兼ねそなえた色は王朝人に深く愛されてきました。

渋紙色(しぶがみいろ)
渋い赤色。渋紙は和紙を張り合わせ、柿渋を塗った丈夫な厚紙のこと。深まる秋を感じさせる、素敵な色です。

栗梅(くりうめ)
江戸時代、8代将軍徳川吉宗の時代に流行した赤みのある栗色。当時は派手な色が禁止されていたためか、少し落ち着いた色をしています。

紅(くれない・べに)
紅差指(べにさしゆび)とも呼ばれ、女性と縁が深い色。紅差指は、薬指の別名です。

洒落柿(しゃれがき)
明るい柿色。穏やかな感じのする、やさしい色です。見ているとなんだか元気になれそうです。

茶色(ちゃいろ)
茶の葉を煮出した汁の染色から、茶色という色名に。江戸時代に流行し、「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)」という言葉がつくられるほど、多くの色が生まれました。

大和柿(やまとがき)
明るい陽気な橙色。「大和」という名前は、江戸時代の人気役者 大和屋・坂東三津五郎の好みの色であったことから名付けられました。

朽葉色(くちばいろ)
平安貴族が好んだ色で、地面に散った落ち葉の色を「朽葉色(くちばいろ)」と表現しました。「朽葉四十八色」と呼ばれるほど、多くのカラーバリエーションが作られました。

紅桔梗(べにききょう)
江戸時代から見られる色名で、桔梗色に紅を重ね染めした、大人の気品を感じさせる素敵な色です。

紺鼠(こんねず)
江戸時代に流行した鼠色のバリエーションのひとつで、青色がかった鼠色を紺鼠と呼びました。深さを感じさせる、「粋」で素敵な色です。

鼠色(ねずみいろ)
江戸時代中期、派手な色が禁止されていたこともあり、人々は茶色や藍色、鼠色などの色に目をむけ、「粋」な色として様々な派生色が生まれました。

嵯峨鼠(さがねず)
とても上品な、赤みを含んだ灰色。「嵯峨」という歴史をしのばせる地名を名前に冠し、美しい響きを持ちます。

土色(つちいろ)
湿った土の色で、見る人に安心感を与えるやさしい色です。

瞑色(めいしょく)
夕方のほの暗い空の色。何だか少し寂しくなる、夕方の不思議な時間帯を思い出します。寂しさと同時に、心が落ち着き、頭の中が整理されるので、私は好きです。

紅掛空色(べにかけそらいろ)
とても優しく上品な色ですね。青い空色に、紅色を重ねると紫色になります。心が落ち着く色です。

小町鼠(こまちねず)
上品で優しい色。江戸時代に流行した鼠色のひとつで、名前に「小町」と付けることで、若者向けの美しい色として売り出されました。

薄色(うすいろ)
濃い紫を濃色(こいろ)、淡い紫は薄色(うすいろ)といわれます。平安時代、濃い紫は高貴な色とされていましたが、この薄色は淡い色なので、禁色とはなりませんでした。

千歳茶(せんさいちゃ)
「千歳」の縁起のよい名前が好まれた色。由来は不明ですが、もとは仙斎茶と書き、「千歳」は後から当てられたようです。心が落ち着く色。

丁子色(ちょうじいろ)
平安時代からある伝統色で、優しい印象の薄茶色。丁子(クローブ)の蕾で染めた色です。丁子は生薬やお香にも使われ、その芳しい香りから「香色」という別名も。

浅紫(あさむらさき)
平安時代、紫は最高位の象徴とされ、そのなかでも深い「深紫(こきむらさき)」は最上位の色で禁色でした。ですが、この浅紫は、それとは区別され、後に誰でも使える許色になりました。

青紫(あおむらさき)
優美で華やかな色。平安時代の歴史物語『栄華物語』にも見られる伝統色です。青と紫の中間色として用いられることが多く、その色のイメージはさまざま。

小豆鼠(あずきねず)
紅鼠や梅鼠などの色とのわずかな違いを感じとった、繊細な名前が付けられています。温かみのある色は、見る人を優しい気持ちにしてくれます。

江戸茶(えどちゃ)
江戸時代前期に新色として生まれ、流行しました。名前に「江戸」とつけることで、新しい趣向の色であることを強調しました。

臙脂鼠(えんじねず)
江戸時代、『百鼠』といわれるほど、たくさんの鼠色が生まれました。臙脂鼠もそのひとつで、落ち着きのある、紅みの美しい鼠色です。

黒橡色(くろつるばみいろ)
橡はクヌギの古名で、黒橡色はクヌギの実のどんぐりで染めた色です。もともとは身分の低い者の色でしたが、平安時代に入り高貴な色になりました。

灰青(はいあお)
青に灰色を加えた、穏やかで落ち着いた色。ひとつひとつの色にきちんとした名前が付けられており、繊細な感性が生み出した色にいつも感動します。

柿茶(かきちゃ)
茶色に含まれる黒色を減らし、実際の柿の色に近づけた色。だんだんと寒さが厳しくなり、色みの減ってゆく晩秋に、温かな彩りを加えてくれます。

いかがでしたか?10月のにっぽんのいろは、深まる秋の美しい風景を感じさせる色がたくさん。お気に入りの色を見つけられたら、「#にっぽんのいろ」の#タグをつけて、TwitterやInstagramなどで教えていただけたら嬉しいです。

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暦生活編集部

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