11月のいろ #にっぽんのいろ

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日本の自然や文化から生まれた美しい伝統色。周りを見渡せば、いろいろな場所に日本の色を見つけることができます。このページでは、Twitterで毎日配信している「にっぽんのいろ」を、月ごとにまとめました。心落ち着く色や、元気が出る色、優しい色、自分に似合う色。ぜひお気に入りの「にっぽんのいろ」を見つけてみてください。

黄橡(きつるばみ)
橡はクヌギの古名で、黄橡はクヌギの実のどんぐりの、煎汁と灰汁で染めた色です。落ち着いた黄色で、秋の深まりを感じさせる素敵な色。

蜜柑色(みかんいろ)
冬が近づくとなんとなくみかんを思い浮かべてしまいます。蜜柑色は、みかんの皮のような、鮮やかな橙色。このみかんは温州みかんのことで、明治時代に広がりました。

亜麻色(あまいろ)
亜麻のような淡い色。明るい金髪の色から、赤みを含んだ色まで、亜麻色の色域には幅があります。明治時代以降に使われるようになった色名です。

榛摺(はりずり)
渋い大人の雰囲気を感じさせるだいだい色。榛の木の実や樹皮で染めた色、実の粉末を擦り込んだ色を「榛摺」といいます。榛の木は、昔から染料として人々に親しまれてきました。

織部(おりべ)
深みのある美しい暗緑色。その名の通り、焼き物の織部焼(おりべやき)の色です。

滅紫(けしむらさき)
深みのある紫。名前に付いている「滅(けし)」には、「色みを落とした」という意味があります。落ち着いた雰囲気で、安心感のある綺麗な色ですね。

銀煤竹(ぎんすすだけ)
長い間、囲炉裏などの煙ですすけた竹の色に、銀色を加えたような色。色名に入っている「銀」は、白みがかるという意味で使われます。

薄墨色(うすずみいろ)
これから少しずつ冬景色になっていきます。薄墨色の冬景色は少し寂しい印象も受けますが、1年を振り返るのにぴったりな、心落ち着く優しい色です。

紺青(こんじょう)
とても美しい、深く上品な青紫。見た瞬間、一目惚れしてしまいました。平安時代に中国から輸入されたアズライトから作られた顔料です。

白鼠(しろねず)
江戸中期からある、明るく上品な鼠色。見ていると穏やかな気持ちになります。こんな色のセーター、素敵ですね。

素鼠(すねず)
江戸時代、四十八茶百鼠といわれるほど鼠色のバリエーションがあり、明るい鼠色、暗い鼠色までさまざまな色が生まれました。この色はそのもとになる鼠色で、「素」という字がつけられています。

朱華(はねず)
黄色がかった明るい赤色。「万葉集」にもその名が見られる古代の色名のひとつです。平安時代では禁色(きんじき)のひとつとされていました。

鶸茶(ひわちゃ)
渋く、深みのある黄色。「鶸色」の茶色がかった色で、江戸時代中期には小袖の色として流行しました。鶸(ひわ)は、立冬のころに北から渡ってくる冬を告げる鳥です。

白(しろ)
日本の伝統色の中でももっとも古いの色名のひとつ。清純無垢の象徴で、神聖な色。古来より神事に使われる、特別な存在でした。

二人静(ふたりしずか)
深く渋い紅紫。室町時代、8代将軍足利義政が能の「二人静」を舞ったとき、紫地に鳳凰の丸紋の金襴(きんらん)の衣装をまとっていたことからこの色名になりました。

柚葉色(ゆずはいろ)
名前の通り、柚子の葉のような深い緑色。柚子は、薬用や薬味として、奈良時代にはすでに栽培されていました。「ゆばいろ」とも読まれます。

紅鶸色(べにひわいろ)
べにひわの、頭頂の羽色に由来する美しい色です。冬鳥としておもに日本北部にやってくるべにひわは、雀ほどの大きさのかわいらしい小鳥です。紅鶸色は、帯締めなど小物の色として人気があります。

湊鼠(みなとねずみ)
大阪の湊村でつくられていた、壁や襖の腰貼り(壁や襖の下部に和紙を貼ること)などに使われていた湊紙(みなとがみ)が色名の由来とされています。

紫黒色(しこくしょく)
紫がかった黒色。とても幻想的な色で、見ていると吸い込まれそうになる、幻想的で不思議な魅力を持った色です。

深藍(ふかあい)
深く暗い、魅力的な青色。藍染を黒に近いほど濃く染められた色で、見ていると心が落ち着きます。

瑠璃紺(るりこん)
紫みのある、深い青。仏の髪など、経典にも見られる伝統色です。

至極色(しごくいろ)
紫みの黒。とても上品な色で、上には天皇しかいない最高位の官位の色を指します。冬景色によく似合う素敵な色ですね。

灰汁色(あくいろ)
藁や木を燃やした灰に湯を注いだものの上澄みを灰汁と。昔から、染色の媒染剤や布の洗剤として使われてきました。黄みがかった、落ち着いた灰色です。

赤墨(あかすみ)
穏やかで優しい印象を受ける黒。黒にもたくさんの種類があり、そのひとつひとつに名前を付けた昔の人の繊細な感性にはとても驚きます。

熨斗目花色(のしめはないろ)
青みの暗い灰色「熨斗目色」に「花」が加わると、青みの綺麗な色になります。大人の落ち着きを感じさせてくれる、素敵な色ですね。

青碧(せいへき)
とても美しい、暗い青色。青碧は、中国の青緑の貴石(きせき)で、色名は青碧に由来する服飾の「青碧」からきています。透明感があり、静かにたたずむ湖のような色ですね。

呂色(ろいろ)
漆塗りの技法「呂色塗」が由来の、深く美しい黒。「蝋色」とも書きます。艶やかで魅力的な色ですね。

麹塵(きくじん)
麹(こうじ)のカビのような、くすんだ黄緑色。麹塵は天皇の通常時に着る袍(ほう)の色で、禁色でした。
身の回りの世話をする蔵人には着用が許されていました。見ていると落ち着く、綺麗な色ですね。

紅海老茶(べにえびちゃ)
古くからその由来が変わってきた「えび色」と、江戸時代大流行した「茶」、そして「紅」がくわわった、深い紅赤。上品で落ち着きのある、素敵な色です。

赤錆色(あかさびいろ)
落ち着いた色ですが、どこかあたたかみを感じます。景色が次第に白んでくる冬によく似合いそうな色ですね。

いかがでしたか?11月のにっぽんのいろは、冬の足音を感じさせる色がたくさん。お気に入りの色を見つけられたら、「#にっぽんのいろ」の#タグをつけて、TwitterやInstagramなどで教えていただけたら嬉しいです。

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暦生活編集部

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