12月のいろ #にっぽんのいろ

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日本の自然や文化から生まれた美しい伝統色。周りを見渡せば、いろいろな場所に日本の色を見つけることができます。このページでは、Twitterで毎日配信している「にっぽんのいろ」を、月ごとにまとめました。心落ち着く色や、元気が出る色、優しい色、自分に似合う色。ぜひお気に入りの「にっぽんのいろ」を見つけてみてください。

焦香(こがれこう)
とても穏やかで上品な深い橙色。香木の染汁(そめしる)で何回も染め重ねた、美しい色です。

銀色(ぎんいろ)
銀は、古来から金に次いで貴重な金属であり、金は太陽、銀は月にたとえられ、並び称されてきました。冬が深まり、雪が降り積もると、あたりいちめん美しい銀世界に変えます。

威光茶(いこうちゃ)
茶を含む、薄い黄緑色。なんだか和む、優しい色ですね…。
「威光」は、水戸徳川の祖 ・徳川頼房(とくがわよりふさ)の死後に贈られる名前「諡号(しごう)」で、頼房がこの色を好んだことから、名付けられました。

金糸雀色(かなりあいろ)
野生のカナリアの羽色のような、優しい黄色。カナリアは、江戸時代に日本に持ち込まれ、「金糸雀」と呼ばれました。美しい姿と声から人気があり、葛飾北斎の日本画にも登場します。

金茶(きんちゃ)
金色を含む明るい茶色。伝統を感じさせる上品な色で、和服や和小物、風呂敷などに使われています。

遠州茶(えんしゅうちゃ)
赤みを含んだ、上品で明るい茶色。
江戸初期の大名、小堀遠州(こぼりえんしゅう)が好んだ色ということから遠州茶という名前になりました。遠州は茶人で造園家で、鑑定家でもありました。

涅色 (くりいろ)
「涅(くり)」とは、川の底などに沈む黒い粘土や、黒く染めるための礬石(ばんせき)のこと。渋く、落ち着いた素敵な色だと思います。

赭(そほ)
赤土を焼いて作られた赤色の顔料で、縄文時代からみられるとても古い色です。「朱(そほ)」「赭土(そおに)」とも呼ばれていました。

天鵞絨(びろうど)
「天鵞」は白鳥のことで、ビロードの生地が白鳥の翼のように光沢があることが名前の由来です。ちなみに、「絨」は厚い織物を意味しています。とても上品で美しい色ですね

紅碧(べにみどり)
明るく薄い紫。名前に「みどり」と読む漢字が入っていますが、青色を指します。穏やかで優しい色です。

薄水色(うすみずいろ)
水色を薄くした、淡い青緑。透明感のある、とても美しい色ですね。
同じ読みの「淡水色(うすみずいろ)」がありますが、こちらは薄水色よりももう少し薄い色になります。

紫鳶(むらさきとび)
暗い赤紫の、とても落ち着いた上品な色。江戸中期、小袖(こそで)や女性の服の裏地に紫鳶が使われ、大流行したそうです。

蘭茶(らんちゃ)
赤みのある黄褐色で、落ち着きを感じさせる綺麗な色です。江戸時代に大流行した「四十八茶百鼠」のひとつに数えられています。

鴇鼠(ときねず)
あたたかみを感じる、上品な色。「鴇」と名のつく色名は多く、鴇は江戸時代までは人々にとって身近な鳥でした。美しい色を見ると、心が和みます。

松葉色(まつばいろ)
平安時代からある、とてもおめでたい色です。
冬が深まり、寒さが厳しくなっても、変わることのない美しい緑色を見せてくれる松は、古くから愛され、長寿と不老の象徴とされてきました。

狐色(きつねいろ)
日本の伝統色の中では、数少ない動物の名前が付いた色。美しく、かわいらしい色ですね。よく料理でこんがりと焼けた目安に使われますが、実は江戸時代の料理本にも焼け加減の目安として登場します。

赤色(あかいろ)
赤色は「生命」の象徴です。「明し(明るい)」が語源とされ、もともとは光の明るさを言い表す言葉でした。日本で最も古い色のひとつとされています。

雀茶色(すずめちゃいろ)
日本人には親しみ深い雀の羽からその名が付いた色です。
寒い季節に見られる「ふくら雀」はとても可愛らしく、私も寒さに負けていられないと勇気をもらいます。

白群(びゃくぐん)
やさしい雰囲気をもつ淡い青色。アズライトと呼ばれる鉱物を原料とし、飛鳥時代に中国から伝わりました。寒い冬によく似合う色ですが、どこか温かさも感じられます。

留紺(とまりこん)
とても濃い藍色で、黒に近い紺色。「これ以上濃く染めようがない」という意味で「留」という文字が使われています。冬の静けさを表したような美しい色ですね。

鶸色(ひわいろ)
晩秋から初冬にかけて、日本へ渡ってくるヒワの羽の色。自然界の色が少なくなる冬において、鮮やかな色で私たちの目を楽しませてくれるヒワは、昔から多くの人に愛されてきました。

香色(こういろ)
香色とは、香木(こうぼく)を煎じて染められた色のこと。とても淡く、きれいな茶色です。平安貴族たちからも人気の高かった上品な色とされています。

舛花色(ますはないろ)
落ち着いた印象の、灰みのある淡い青色で、江戸時代中期の歌舞伎役者、5代目市川団十郎が好んだ色です。空気の澄んだ冬の空を思わせるような上品な色です。

紅紫(こうし)
古代から紅色と紫色は高貴な色とされ、その色が合わさった「紅紫(こうし)」色は、美しい花や女性をあらわす際に使われる色となりました。とても上品で美しい色ですね。

常盤色(ときわいろ)
木々が枯れる冬になっても色あせることなく、青々とした緑色の葉を茂らせる常緑樹に由来する緑色。不老長寿や永遠を象徴する神聖な色とされてきました。

胡粉(ごふん)
カキなどの貝殻を砕いた白色顔料の色。日本画の白色絵具や建物の彩色にも使われています。しんしんと降る雪のような、落ち着いた静かな色です。

団十郎茶(だんじゅうろうちゃ)
江戸時代初期に活躍した初代市川団十郎が舞台衣装として好んだ色。襲名披露の際に身につける裃の色でもあり、市川家一門が代々守り、伝えてきた色です。

海松色(みるいろ)
「海松」とは海藻のことで、成長した姿が松に似ていることから、「海」の「松」と書きます。平安時代からある色で、江戸時代には中高年の方々に愛された色でした。

木枯茶(こがらしちゃ)
安土桃山時代以降に生まれた、温かみのあるとても美しい茶色です。中国から日本に入ってきた丁子(ちょうじ)の木で染められた色で、もともとは「唐茶」と呼ばれていました。

秘色(ひそく)
お天気がよく、寒さが心地よい冬の日によく似合う透き通った水色。中国の焼き物である「青磁」の最高級品の色とされています。神秘的な色という意味で、「秘色」となったとする説もあります。

漆黒(しっこく)
とても艶やかな美しい黒色です。黒漆塗りの漆器のような深みと光沢のある黒。色あせることのない黒ということで、「純黒」とも呼ばれます。

いかがでしたか?12月のにっぽんのいろは、まさに古きよき日本の伝統を感じさせる色がたくさん。お気に入りの色を見つけられたら、「#にっぽんのいろ」の#タグをつけて、TwitterやInstagramなどで教えていただけたら嬉しいです。

『365日にっぽんのいろ図鑑』

季節に合わせた日本の伝統色を1日1色365色、名前の由来や色にまつわる物語を写真とともに紹介します。
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暦生活編集部

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