8月のいろ #にっぽんのいろ

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日本の自然や文化から生まれた美しい伝統色。周りを見渡せば、いろいろな場所に日本の色を見つけることができます。このページでは、Twitterで毎日配信している「にっぽんのいろ」を、月ごとにまとめました。心落ち着く色や、元気が出る色、優しい色、自分に似合う色。ぜひお気に入りの「にっぽんのいろ」を見つけてみてください。

薄群青(うすぐんじょう)
群青色を少し薄くした、やさしい印象を受ける青色。
空気が澄んでいて、気持ちの良い青空を思わせる、素敵な色ですね。

生成り色(きなりいろ)
少し黄みがかった白色で、やさしい印象を与えてくれる色。
染められていない自然なままの生地の色で、自然志向の高まりが生んだ新しい色です。

千歳緑(ちとせみどり)
深く渋い緑色。「千歳」とは長い年月のことを指す言葉です。とても美しい大人の色ですね。

濃藍(こいあい)
藍染のなかでも、もっとも濃い藍色のひとつ。昔は、濃い色ほど高貴で格式高い色でしたが、この濃藍は日常的な色で、広く愛されました。

卵色(たまごいろ)
卵の黄身のような明るい黄色。江戸時代前期から存在する色名で、「ゆで卵の黄身の色」とする説や「黄身と白身を混ぜた色」とする説があります。とてもかわいらしい色ですね。

薄卵色(うすたまごいろ)
卵色を薄くした、薄卵色。見ているとなんだか優しい気持ちになる、穏やかな色です。

花萌葱(はなもえぎ)
落ち着きと活気を併せ持つ強い緑色。自然の持つ静かな力を感じられる、素敵な色。

銀鼠(ぎんねず)
その名の通り、明るい銀色のような鼠色。江戸時代は鼠系の色が流行し、この銀鼠もその流れの中で誕生しました。

丹色(にいろ)
明るい赤色。丹色の「丹」とは「赤い土」という意味です。かつて、鉱物由来の赤色はすべて「丹」と呼ばれていました。

深緋(こきひ)
飛鳥時代や奈良時代では、役人の装束の色とされていた「深緋」。渋く、力強い色です。

勝色(かついろ)
深く美しい紫色。勝色は、褐色(かちいろ)の別名です。音が勝つに通じることから縁起がいい色とされ、鎧の糸などはこの色で染められたものが使われたそうです。

鸚緑(おうりょく)
鮮やかな黄緑色。鸚緑は、鸚鵡(オウム)の緑色の羽に由来する色名です。日本におけるオウムの歴史は古く、最古のものは647年に新羅からもたらされました。

裏葉柳(うらはやなぎ)
渋い黄緑色ですが、明るい印象も受ける裏葉柳。「裏柳(うらやなぎ)」の別名です。柳の葉の裏側のような色で、江戸時代に用いられた落ち着きのある色です。

青褐(あおかち)
濃い藍染めの「褐色」の青みを強めた色。黒のように見えますが、味わい深い、渋い紺色をしています。

孔雀青(くじゃくあお)
孔雀の羽のような、鮮やかな青。比較的新しい色で、西洋からもたらされた「ピーコック・ブルー」の和訳です。孔雀は、江戸時代では庶民の認知度も高く、絵画の題材としても数多く見られました。

碧色(へきしょく)
とても美しい青緑色。不純物が混じった石英の結晶「碧玉」の中でも、「緑碧玉」の色からとられた色です。碧玉は古代から曲玉などの装飾品として用いられました。

鴨の羽色(かものはいろ)
マガモの頭の羽の色に由来する色。カモは古くから人々に愛され、『万葉集』にも詠われています。

薄緑(うすみどり)
淡く美しい緑色。暑い夏にひんやりと、涼しげな気持ちにさせてくれます。

蘇芳色(すおういろ)
とても上品な大人の色。染料となるスオウと蘇芳染めの技術は奈良時代に中国から伝わり、その貴重さからとても高貴な色とされました。

駱駝色(らくだいろ)
ラクダの毛のような明るい茶色。ラクダが一般的に知られたのは江戸時代の文政の頃です。初めて見た人はきっと驚いたでしょうね。

白茶(しらちゃ)
とても上品で穏やかな薄茶。江戸時代から人気を集め、小袖の地色などに流行しました。

紺青色(こんじょういろ)
紫みがかった、濃く美しい青色。平安時代に中国から輸入されたアズライトを原料とする顔料で、金青とも書かれます。

鈍色(にびいろ)
落ち着きのある大人の色。もともとは凶色とされてきましたが、江戸時代では人気を集め、定番の色となりました。

赤銅色(しゃくどういろ)
赤銅のような、渋い赤色。赤銅は日本独自の合金で、奈良時代から工芸品や仏像などに使われてきました。

江戸紫(えどむらさき)
青みの強い美しい紫色。江戸っ子が愛し、守ってきた色です。当時流行していた渋めの紫「古代紫」に対抗して名付けられました。

柿渋色(かきしぶいろ)
伝統を感じさせる、渋くやさしい色。柿渋で染めた赤みのある茶色。略して「柿色」とも呼ばれます。

藍鉄色(あいてついろ)
暗い青の「藍色」と、暗く沈んだ赤みがかった「鉄色」を重ねた色。江戸時代では派手さを抑えた渋い色が流行し、「藍鉄色」もいかにも江戸時代らしい、渋好みの色です。

砂色(すないろ)
砂のような橙みの灰色。何だか穏やかな優しい色ですね。江戸時代まではこの色名はなく、それまでは土色という名前が使われていました。

青藍(せいらん)
深い青紫。比較的新しい色で、明治時代の文学作品に登場した色名が定着しました。文豪たちは、この色にどんな思いを込めたのでしょうか。

藍鼠(あいねず)
落ち着きのある優しい色。江戸時代では派手な色を着ることが禁止されており、庶民はこのような鼠系や茶系の色を粋とし、様々な色を生み出しました。

栗梅(くりうめ)
江戸時代中期に流行した赤みのある栗色。派手さはありませんが、落ち着きのある色で、穏やかさの中にも力強さを感じます。

いかがでしたか?8月のにっぽんのいろは、夏の盛りを感じさせる色がたくさん。お気に入りの色を見つけられたら、「#にっぽんのいろ」の#タグをつけて、TwitterやInstagramなどで教えていただけたら嬉しいです。

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暦生活編集部

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