七十二候のレシピ帖とは?
" 旬の食材を暮らしに取りいれ、身体を整えるレシピが知りたい "
そんな思いから生まれたのが、スキンケアブランド「Coyori」さんと「暦生活」のコラボコンテンツです。
このページでは「七十二候」ごとに、万能調味料である「塩」と「旬の食材」を使ったレシピをご紹介していきます。


「霜降(そうこう)」の七十二候レシピ
<二十四節気>
霜降(そうこう) 10/23〜11/6頃
<七十二候>
・霜始降(しもはじめてふる) 10/23〜10/27頃
・霎時施(こさめときどきふる) 10/28〜11/1頃
・楓蔦黄(もみじつたきばむ) 11/2〜11/6頃

霜始降(しもはじめてふる)|生落花生の塩ゆで|10/23〜10/27頃

七十二候「霜始降」は、北国や山里で霜が降り始める頃。だんだんと冬が近づいてきました。霜は昔、雪と同じように空から降ってくると思われていました。そのため、霜は「降る」といいます。
この時期に旬を迎えるのは「落花生(らっかせい)」。カリッと香ばしい風味が魅力です。ここでは、旬のレシピ「生落花生の塩ゆで」をご紹介します。
生落花生の塩ゆで


<材料>(2人前)
・生落花生(適量)
・塩(茹でる水の3〜4%)
<作り方>
1. 水に対して3〜4%の塩を加え、30分ほど茹でます。
2. 茹でている途中に落花生が浮いてくるので落し蓋があればします。
3. 30分経ったら食べて茹で加減を確認し、少し硬ければ追加で数分茹でます。
霎時施(こさめときどきふる)|みかんの塩マーマレード|10/28〜11/1頃

七十二候「霎時施」は、ぱらぱらと小雨が降りだす頃。通り雨のように雨が降ったかと思えばすぐにやみ、雲間から青空が顔を出します。初時雨は、山の動物たちが冬支度を始める合図だといわれています。
この時期に旬を迎えるのは「蜜柑(みかん)」。ビタミンCや食物繊維など栄養が豊富です。ここでは、旬のレシピ「みかんの塩マーマレード」をご紹介します。
みかんの塩マーマレード


<材料>(2人前)
・みかん(2〜3個)
・塩(ひとつまみ)
・保存用の瓶(250mL)
<作り方>
1. みかんを洗いキッチンペーパーなどで水気を完全に拭き取ってから、ヘタを取ります。
2. ①を皮が付いたまま4つ割りにして、塩とともにフードプロセッサーにかけて粉砕します。
3. 瓶に②を移し、蓋をしないまま、600wの電子レンジで30秒加熱します。
4. 蓋をして常温で12時間置いて完成。
楓蔦黄(もみじつたきばむ)|牡蠣とオリーブオイルのアヒージョ|11/2〜11/6頃

七十二候「楓蔦黄」は、楓(かえで)や蔦(つた)が色づいてくる頃。葉が赤色に変わることを紅葉、銀杏のように黄色に変わることを黄葉と呼びます。また、秋の山が紅葉することを「山粧う(やまよそおう)」といいます。
この時期に旬を迎える魚介類は「牡蠣(かき)」。「海のミルク」と呼ばれる完全栄養食だといわれています。ここでは、旬のレシピ「牡蠣とオリーブオイルのアヒージョ」をご紹介します。
牡蠣とオリーブオイルのアヒージョ


<材料>(2人前)
・牡蠣(200g程度)
・オリーブオイル(100mL)
・ニンニク(1片)
・塩(ひとつまみ)
・鷹の爪(適量)
・(お好みで、オレガノ[適量])
<作り方>
1. 潰したニンニク、鷹の爪、オリーブオイル、塩をスキレットに入れ、中火にかけます。
2. ニンニクの香りが立ったら、牡蠣を入れます。
3. 牡蠣に火が通ったら火からおろして完成。お好みでオレガノなどを加えてください。
塩づかいのコツ

1. 塩の塩梅は自分の五感に尋ねて。最後の加減は、食卓での追い塩で調整を。
2. 塩は素材の味を引き出したり、閉じ込めたりするもの。だから最後だけではなく料理の最初や途中で。
3. 塩の量は手で感覚をつかんで。
・ひとつまみ…親指~中指の3本でつまむ
・小さじ1…100円玉大
・大さじ1…ピンポン玉大
日本の旬を美味しくする「za you zen 四季の塩」

四季を愉しむスキンケアブランドCoyoriさんと塩の匠、雄然さんとの共創で生まれた「za you zen 四季の塩」は、山口県油谷湾の海水を四季ごとに汲み上げ、創られた四季それぞれの味わいを持つお塩です。四季それぞれのミネラルを豊富に含み、その季節の食材の旨みをぐっと引き立てます。ぜひ、七十二候のレシピと一緒に旬の塩をお楽しみください。
Coyoriさんとのコラボカレンダー、「雪月風花七十二候の暦2023」を作りました。


素敵なイラストを描いてくださったのは、イラストレーターの福岡麻利子さん。このページのメインバナーのイラストも描いてくださいました。

福岡麻利子 ふくおかまりこ
イラストレーター
1983年生まれ・京都市在住、二児の母
京都造形芸術大学 空間演出デザイン学科卒
手描きの風合いを感じる線や着彩で、日々の暮らしをやさしく彩る、そんなイラストレーションを心がけ、モチーフは食べ物・雑貨・人物など。得意とするジャンルは、暮らし・衣食住に関する女性向けのタッチ
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暦生活編集部
日本の季節を楽しむ暮らし「暦生活」。暮らしのなかにある、季節の行事や旬のものを学びながら、毎日お届けしています。日常の季節感を切り取る #暦生活写真部 での投稿も募集中。暦生活の輪を少しずつ広げていきたいと思います。