雨水

うすい

二十四節気 2月19日〜3月4日頃

雨水(うすい)とは、降る雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃のこと。山に積もった雪もゆっくりと解け出し、田畑を潤します。昔から、雨水は農耕を始める時期の目安とされてきました。

七十二候

初候 2月19日〜2月23日頃

土脉潤起

つちのしょううるおいおこる

冷たい雪が暖かい春の雨に代わり、大地に潤いをあたえる頃。寒さもゆるみ、眠っていた動物も目覚めます。

次候 2月24日〜2月28日頃

霞始靆

かすみはじめてたなびく

霧やもやのため、遠くの山や景色がほのかに現れては消え、山野の情景に趣が加わる頃。春に出る霧を霞(かすみ)と呼び、夜の霞は朧(おぼろ)と呼ばれます。

末候 2月29日〜3月4日頃

草木萠動

そうもくめばえいずる

足もとや庭木の先にほんのりと薄緑に色づく芽が見られる頃。やわらかい春の日差しの中、草木が芽吹き、新しい命が生まれます。

のもの

野菜

春キャベツ

春キャベツは、他のキャベツよりも独特の丸みがあり、重なりや巻きが緩やかで葉が柔らかく、比較的中のほうまで緑が濃く甘みがあります。昔から胃腸の調子を整える保健食として食べられていました。

春キャベツは、他のキャベツよりも独特の丸みがあり、重なりや巻きが緩やかで葉が柔らかく、比較的中のほうまで緑が濃く甘みがあります。昔から胃腸の調子を整える保健食として食べられていました。

言葉

霞と霧かすみときり

違いがわかるようで、わからないのが霞と霧。目で見る限りにはわかりません。霞は春の季 語、霧は秋の季語とされています。霞は「たなびく」と使いますが、霧には使いません。霧は「たちのばる」と使います。

違いがわかるようで、わからないのが霞と霧。目で見る限りにはわかりません。霞は春の季 語、霧は秋の季語とされています。霞は「たなびく」と使いますが、霧には使いません。霧は「たちのばる」と使います。

魚介

はまぐり

雛祭りや結婚式には欠かせない縁起のよい貝です。蛤の二枚の貝殻は対のもの以外とは合わないことから夫婦和合の象徴とされ、祝事に用いられる食材となりました。

雛祭りや結婚式には欠かせない縁起のよい貝です。蛤の二枚の貝殻は対のもの以外とは合わないことから夫婦和合の象徴とされ、祝事に用いられる食材となりました。

野菜

辛子菜からしな

辛子菜には特有の辛味と香りがあり、その種は和からしの原料となります。種子は生薬としても効果があり、神経痛や捻挫などにも湿布として用いられます。種を絶やさない「金沢の伝統野菜」に認定されました。

辛子菜には特有の辛味と香りがあり、その種は和からしの原料となります。種子は生薬としても効果があり、神経痛や捻挫などにも湿布として用いられます。種を絶やさない「金沢の伝統野菜」に認定されました。

言葉

獺魚を祭るかわうそうおをまつる

中国古代の天文学での七十二候では、雨水の初候は「獺祭魚(かわうそうおをまつる)」でした。かわうそが捕らえた魚を川岸に並べている様子が、人が祭りのときに物を供える様子に見えたことから生まれた季節の名前です。

中国古代の天文学での七十二候では、雨水の初候は「獺祭魚(かわうそうおをまつる)」でした。かわうそが捕らえた魚を川岸に並べている様子が、人が祭りのときに物を供える様子に見えたことから生まれた季節の名前です。

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暦生活編集部

日本の季節を楽しむ暮らし「暦生活」。暮らしのなかにある、季節の行事や旬のものを学びながら、毎日お届けしています。日常の季節感を切り取る #暦生活写真部 での投稿も募集中。暦生活の輪を少しずつ広げていきたいと思います。

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