草木萌動そうもくめばえいずる

二十四節気と七十二候 2020.02.29

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こんにちは。暦生活編集部です。
今日は、七十二候の「草木萌動(そうもくめばえいずる)」という季節についてのお話です。

少しずつあたたかい日が増えてきて、カメラを持って出かけるのが楽しくなってきました。冬の間は枯れていた花々も綺麗に咲き、あとで使い道に困るのですが何枚も写真を撮ってしまいます。花屋さんも花の種類が増えて、見ているだけでなんだか元気がもらえますね。

七十二候はまためぐり、「草木萌動」へ。毎年、3月1日から3月4日頃がその期間にあたります。やさしく照らす春の陽光のもと、ほんのりと薄緑に色づく草木が見られるころ。新しい命が、土の中や木々の枝からいっせいに芽生えはじめます。静かに、でもいきいきと、新しい季節への希望が感じられる、とても好きな七十二候です。

七十二候は「草木萌動」ですが、二十四節気のくくりでみると今は「雨水(うすい)」。雨水の時期に降る雨は「木の芽起こし」といわれ、植物の成長を助け、花を咲かせるための大切な雨とされています。「催花雨(さいかう)」や「木の芽萌やし(きのめもやし)」など、とても趣のある綺麗な別名もあります。「ひと雨ごとに春がやってくる」といいますが、本当にその通りですね。

この時期、楽しみにしている花があります。それは、猫柳(ねこやなぎ)。なんだかかわいらしい名前ですよね。春一番に芽吹く柳の中でも、猫柳はもっとも早く開花します。川辺に自生する日本原産の樹木で、水面に向かって伸びた枝にふわふわの綿毛におおわれた花を咲かせます。

このふわふわした綿毛が猫のしっぽのようで、そこから名前がつけられました。花言葉も、”猫”らしく「自由」「思いのまま」などイメージぴったり。花言葉でこんなに納得したのははじめてです。確かに猫っぽいのですが、なかには「いや、犬でしょ」と言う人もいて、「エノコロ(犬の子という意味)柳」という別名もあります。まさにここでも犬派、猫派の争いが繰り広げられているのですね。あなたはどちらに見えますか?

猫柳は枝ぶりが美しく、風流な印象から華道の花材としてもよく使われるそうです。春の日差しを反射してキラキラ輝く小川のそばに咲く猫柳は、とても雰囲気があっていいものです。

「草木萌動」は、小さくとも力強く植物たちが芽吹く季節。足元にほんのりと色づく緑を見つけたら、きっと優しい気持ちになれると思います。足取りも軽やかに外へ飛び出して、お気に入りの植物を見つけてみてくださいね。

※七十二候(しちじゅうにこう)は、日本の1年を72等分し、季節それぞれのできごとをそのまま名前にした、約5日ごとに移ろう細やかな季節です。

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暦生活編集部

日本の季節を楽しむ暮らし「暦生活」。暮らしのなかにある、季節の行事や旬のものを学びながら、毎日お届けしています。日常の季節感を切り取る #暦生活写真部 での投稿も募集中。暦生活の輪を少しずつ広げていきたいと思います。

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