こんにちは。暦生活編集部です。
今日は七十二候の「霜止出苗(しもやみてなえいずる)」についてのお話です。
外出自粛が続く中、みなさまどのようにお過ごしでしょうか。
私は朝と夕方に少しだけ近くの公園を散歩して、花を見たり写真を撮ったりしています。
藤やハナミズキ、タンポポやツツジ、アリにてんとう虫。公園の中にも、小さいながらにちゃんと自然の変化があって、ひっそりと楽しんでいます。
七十二候はまためぐり、今日から「霜止出苗(しもやみてなえいずる)」になります。
あたたかい日が増え、霜も降りなくなり、苗がすくすくと育つ頃です。
毎年4月25日〜29日頃に訪れる短い季節。
種籾(たねもみ)が芽を出し、やさしく照らす太陽のもとあおあおと伸びていきます。
種籾は、前の年に収穫された籾を次の年のためにとっておいたもの。
籾(もみ)は稲の実の名前で、つまりお米のことです。
籾は収穫期に刈り取られ、玄米と籾殻に分けられます。そして、玄米から米ぬかをとったものが白米。私たちがいつも口にしているご飯です。
「霜止出苗(しもやみてなえいずる)」は、私たち日本人にとって、とても大切な季節です。
お米は稲の果実です。
玉蜀黍(とうもろこし)、小麦(こむぎ)とともに世界三大穀物と呼ばれ、夏を迎える前に田に植えられ、秋に収穫されます。
稲を育てる過程は、農家の方にとってとても過酷で大変な日々だと思います。
学生の頃は、お茶碗に盛られたツヤツヤの白ごはんを見ても「美味しそう!」と思うだけでしたが、社会人になり暦生活を運営する中で、「ありがとう」という感謝の気持ちも一緒に持つようになりました。
お米には炭水化物、たんぱく質、カルシウム、鉄分、ビタミンB1など、たくさんの栄養素が詰まっています。どんなおかずとも相性抜群で、パクッと一口食べると安心感にも似た幸せな気持ちになれますね。
新型コロナウィルスが猛威を振るい大変な時期ですが、きっと今は耐え忍ぶ時なのだと思います。どんな時も頑張れるように、毎日の食事に感謝しながら、きちんとご飯を食べて自分を整えておきたいと思います。
※日本での稲作のはじまりは諸説あります。
※七十二候(しちじゅうにこう)は、日本の1年を72等分し、季節それぞれのできごとをそのまま名前にした、約5日ごとに移ろう細やかな季節です。
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