麦秋至むぎのあきいたる

二十四節気と七十二候 2020.05.31

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こんにちは。暦生活編集部です。
今日は七十二候の「麦秋至(むぎのあきいたる)」についてのお話です。

アジサイが少しずつ色づきはじめ、1日1日、今年も梅雨の季節が近づいてきました。
優しい色合いのアジサイを写真に撮りながら、梅雨にこの美しい花があってよかったなあといつも思います。
晩春と初夏の爽やかな時期にお出かけができなかったことは少し残念ですが、これからやってくる雨の季節ならではの楽しみ方を見つけて、季節の恵みをめいっぱい楽しみたいですね。

季節はまためぐり、七十二候は「麦秋至(むぎのあきいたる)」になりました。
麦が熟し、畑一面が黄金色になる頃。毎年5月31日〜6月4日頃に訪れます。
私はなんだかこの季節が好きで、美しい麦畑を想像すると嬉しい気持ちになります。

麦が金色の穂をゆらす5月下旬から6月初旬を「麦の秋」や「麦秋(ばくしゅう)」といいます。
季節は初夏なのに、秋…?と思いますよね。もともと「秋」という言葉には、成熟した穀物を収穫する時期という意味があります。通常、麦の種まきは晩秋から初冬に行われ、冬に芽を出し、春にすくすくと育ちます。そして初夏、収穫の時を迎えます。ちょうど今頃が、麦にとっての「収穫の秋」というわけですね。麦にとっての実りの季節を「麦の秋」と呼ぶのも、どこか日本人らしくていいなと思います。

米と同じく、古くから重要な穀物として日本人の生活と深い関わりのあった麦。
そのため、麦にまつわる言葉がたくさん残されています。一面黄金色の麦の穂を揺らし、吹き渡っていく風を「麦嵐(むぎあらし)」、麦が熟すこの頃に降る雨を「麦雨(ばくう)」、実を落とすために麦の穂を打つことを「麦打(むぎうち)」と。このような言葉から季節を感じ取るのも面白いですね。

「麦秋至(むぎのあきいたる)」の頃、夏服への「衣替え」があります。
冬服はタンスにしまい、気持ちも新たに軽やかな夏服へ。
梅雨が訪れる前の束の間の さわやかな好季節を楽しみながら、次の季節に向けて少しずつ準備をしていきたいですね。

今日も、暦生活に訪れていただきありがとうございました。

※七十二候(しちじゅうにこう)は、日本の1年を72等分し、季節それぞれのできごとをそのまま名前にした、約5日ごとに移ろう細やかな季節です。

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暦生活編集部

日本の季節を楽しむ暮らし「暦生活」。暮らしのなかにある、季節の行事や旬のものを学びながら、毎日お届けしています。日常の季節感を切り取る #暦生活写真部 での投稿も募集中。暦生活の輪を少しずつ広げていきたいと思います。

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