こんにちは。暦生活編集部です。
今日は七十二候の「涼風至(すずかぜいたる)」についてのお話です。
厳しい暑さが続きますが、季節は少しずつ、確実に進んでいます。
日中はうだるような暑さですが、日が暮れると涼しい風が吹いてくることも。草むらから聞こえてくる虫の声も、季節が進んでいることを教えてくれます。

暑さは今がたけなわですが、ピークを過ぎると少しずつ秋の気配を感じられるようになります。七十二候の「涼風至」は、5日間ほどの短い季節ですが、はじめて夏から秋への移ろいを感じられる季節です。

お盆休みに入ったばかりで、これからが夏だ!という方も多いと思います。今年はコロナの影響でなかなか外に出づらいですが、それでも夏の休暇はワクワクするものですよね。そんな時に「秋の気配」といわれてもなかなか実感できないかもしれませんが、日が暮れて心が落ち着いた時に、頰を撫でる風や虫の声に耳を澄ませてみてください。夜空には、7月の頃よりもくっきりと、星が浮かび上がっているかもしれません。


私が好きな言葉に、「夏の果て」というものがあります。これは晩夏の季語で、夏の終わりを表す言葉です。思い出の多い夏もすぐに過ぎ去り、暑かった日々も気づけば涼しさを感じる時間が増えていきます。
夏の終わりは少し寂しげで切なくなりますが、なぜだか自分を振り返ることができるような気がして、いつも心待ちにしているような気がします。
肌で夏の終わりを感じるのはまだ少し先ですが、夏の終わりはすなわち秋のはじまり。この言葉には、新しい季節への希望が感じられます。

「涼風至」は、繊細な日本の暦を感じることができる七十二候だと思います。意識していないと流れていってしまいそうな季節の移ろいにこそ、今年は目を向けてみるのもいいかもしれません。
※七十二候(しちじゅうにこう)は、日本の1年を72等分し、季節それぞれのできごとをそのまま名前にした、約5日ごとに移ろう細やかな季節です。

暦生活編集部
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