こんにちは。暦生活編集部です。
今日は七十二候の「蒙霧升降(ふかききりまとう)」についてのお話です。
霧は、秋の季語。残暑厳しい日が続きますが、七十二候「蒙霧升降」は、秋の訪れを感じさせてくれる七十二候です。
朝夕は少しずつ涼しくなり、ひんやりとした空気が季節の移り変わりを教えてくれます。
早朝、水辺や森では、視界が遮られるほどの霧が立ち込め、幻想的な風景が見られます。「蒙霧升降」はそんな様子を表しています。

霧は、空気に含まれている水蒸気が冷やされ、凝結することで細かな水滴になり、空気中に浮かび起こる現象で、しっとりとした湿気であたりを包み込んでいきます。軽井沢や北海道の釧路、摩周湖などは、夏の霧がよく発生することで知られています。

ここで、霧にまつわる美しい言葉をひとつご紹介します。
「樹雨(きさめ)」という言葉をご存知でしょうか。濃い霧の中を歩いていると、雨も降っていないのに木々の下を水滴が落ちてくることがあります。これは樹雨といい、葉や枝についていた霧の粒が、少しずつ大きくなり水滴として落ちてきたもの。山地ではたびたび霧が発生し、山歩きをしている時などに出会える現象だそうです。美しい名前がつけられている、幻想的な雨ですね。

ここから次第に暑さも和らぎ、過ごしやすい季節になっていきます。夏の終わりを肌で感じるのは少し寂しいですが、前を向いて新しい季節の物語をはじめたいと思います。
※七十二候(しちじゅうにこう)は、日本の1年を72等分し、季節それぞれのできごとをそのまま名前にした、約5日ごとに移ろう細やかな季節です。

暦生活編集部
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