みなさまはもう今年の虹をご覧になったでしょうか。
七十二候の「虹始見(にじはじめてあらわる)」は清明の末候。
これから虹がみえることが多くなる季節です。「初虹(はつにじ)」は晩春の季語で、いよいよ春が終わりに近づき、夏に向かうサインでもあります。「虹」は夏に出ることが多いので、夏の季語になっていますが、春は「春の虹」、秋は「秋の虹」として詠まれます。
うちの田んぼではちょうど田植えの頃、空に大きな虹がかかり、虹の橋が田んぼに突きささるようにみえることがあります。

虹という現象は空中に浮遊する雨粒に光があたったときにみえる光のプリズム。そんなしくみはわかっていても、見つけると、うわあ、と思わず、声をあげてしまいます。
かつて虹は空に昇った大蛇が龍になるときの姿と考えられていました。虹に虫偏がつくのはそのためで、虫は鳥、魚、獣のどれにも属さないもの、主に蛇をさしていました。「工」は貫くことを意味しますので、「空を貫いてかかる龍」が虹の意味になります。

昔の人は人智を超えた大いなるものへの畏敬の念が強く、あまり和歌に詠まれることもなかったようです。調べてみると「虹を指さしてはいけない」という戒めは世界中にあり、長い間見てはいけない、指をさすと指が腐る、病気になる、などの言い伝えが各地にあります。神に近いものに不用意に触れてはいけない、という気持ちは世界共通のものだったようです。

現代においても虹はやっぱりセンス・オブ・ワンダー。この世の神秘に目をみはる瞬間です。7色のレインボーカラーは夢のシンボルとしてもよく使われますが、虹をみるとなぜだか生きる希望が自然に湧いてきますし、この世に生きることの喜びを感じます。
虹はいわば太陽と水滴のダンス、火と水の神遊びです。虹が見えるのは太陽と反対側。朝は西の空に、夕方は東の空に大きく上がります。

文責・高月美樹
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