手づくり二十四節気/雨水うすい

二十四節気と七十二候 2023.02.19

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ティッシュボックスを飾る

少しずつ寒さが緩んできて、雨水を迎えました。気温が上がって、雪も雨になるという時節です。いよいよ春の訪れを感じられるころ。
春の訪れはうれしいのですが、ちょうど花粉が飛び交う季節でもあります。花粉症でなくても、気温の変化で鼻がムズムズしがちな時。いやでもティッシュの使用量が増えますね。

雨水の節の七十二候のうち、第三候は「草木萌動」。草木も冬の眠りから目を覚まし、いよいよ本格的な春がスタートするという時ですね。それだからこそ、花粉も飛散するというわけではありますが。

そこで、今回はティッシュボックスを飾るご提案を。飾るというか、包み込む、といった方がいいでしょうか。
我が家では木製や布製のティッシュカバーを使っていますが、この季節になると、部屋のどこにいてもすぐ手の届く場所にティッシュを置いておきたい。あらたに屋根裏部屋の机を使うようになったので、ここで使うティッシュカバーがありません。よし、こうなったら自分でつくってしまえ。

それで、ティッシュカバーよりお手軽に、ティッシュボックスに布や紙を貼ってみました。このティッシュをひと箱使う間だけでも、ちょっと可愛くしてあげましょう、ということで。

家にある布や紙を出してきて貼りました。今回は、フェルトと千代紙とリバティプリントのタナローン 。もっとシンプルに、半紙や鳥の子紙、残った障子紙などの白い和紙を貼るのもいいですね。きれいな写真のカレンダーや、お店の包装紙を使っても面白そう。

貼り付ける糊は、簡単にするならスプレー糊、あとは木工用ボンドを少し水で薄めて刷毛で塗るときれいに仕上がります。ボンドの方がしっかり付くので使っていても安心です。ただ、この箱一回限り、という気分なら、スプレー糊でも大丈夫でしょう。

まずはカラフルなフェルトを貼ってみました。春らしい色を選んだら、机の脇に置いてあるだけで気持ちも屋根裏部屋も、明るくなったように感じます。
調子に乗って、今度は千代紙を出してきて渋めの色を選んで貼ってみました。これは和室において使うことにしましょう。
こうなったら、ごっそり在庫しているリバティプリント も使ってみたくなります。爽やかなサックスブルーの柄を選んでみると、さすがリバティ、どこに置いてもいい感じです。洗面所に置いてみましょうか。洗面所も、春に模様替えです。

というわけで、ひと箱15分くらいで包めてしまうので、次々に包んで合計3箱。これだけあれば、使用量が増大する春の臨時ティッシュにも間に合いそうです。
もちろん、ひと箱使い切って、まだまだ使えそうだったら、箱の底に「I」の字に切れ目を入れて、新しいティッシュを装填します。箱の底をテープで留めれば、問題なく引き続き使えることでしょう。
まずは、無事にこの花粉の季節を乗り切れますように。

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平野恵理子

イラストレーター、エッセイスト
1961年静岡県生まれ。著書に『五十八歳、山の家で猫と暮らす』『歳時記おしながき』『こんな、季節の味ばなし』ほか多数。好きな季節は、季節の変わり目。現在は八ヶ岳南麓在住。

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