懐かしい紙の飾りをつくる
お彼岸ですね。ようやく秋も本格的になるころです。秋は運動会や学芸会など、子供のころは学校の行事が目白押しで、忙しいながらも充実した気分で過ごした思い出があります。

学校の催しでは、クラスのみんなで教室の飾り付けをして、それも楽しみのひとつでした。折り紙で色とりどりのチェーンをつくったり、薄紙でフワフワの大きなお花をつくったり。これを今また、リバイバルでつくってみます。
お友達のお誕生会や小さなイベントの時に、ちょっとこの飾りをつくって持って行くと、にぎやかになって盛り上がること請け合いです。
引き出しに仕舞いっぱなしになっていた折り紙を引っ張り出してきて、まずは色紙チェーンをつくります。折り紙を細く切って、のりづけした輪っかをつなげていく、というごく単純な作業。音楽など聴きながらのんびりやっていると、けっこう長くでき上がっていて面白いほどです。
長くつくったらお部屋に飾りつけるのに使います。ちょうどいい長さの輪にして仕上げたレイは、お誕生日の主役に首からかけてあげましょう。ついでに猫の首にもつけてあげようかな。と、つけてあげたけれど、つけた次の瞬間に振り落としていました。ニャンコはレイがいやだったのね、ごめんなさい。

薄紙でつくるお花も懐かしく感動的。つくるたびに、なんて夢のようにきれいなんだろう、とうっとりしてしまいます。つくっているとだんだんハイになってきて、とめどなくつくってしまう薄紙のお花。気付けばお花に囲まれています。

でき上がったお花は、窓のまわりにつけたり、並べてつけてドアを飾ったり。このお花がいくつかお部屋にあるだけで、いつものお部屋が非日常の空間に早変わりします。軽くてやわらかなお花、見る人の心持ちまで優しくしてくれるから不思議です。安全ピンで胸につければ立派なコサージュになりますね。

秋が深まっていくこれからの季節、お部屋でゆっくり過ごすことも多くなるはず。そんなとき、ちょっとずつつくって箱の中にためておきます。そうすれば、使いたいと思ったときに取り出してすぐ使えます。秋のうちに使う機会がなかったら、クリスマス飾りにしてもいいですね。どちらにしても、せっかくつくったもの、無駄にはしませんのよ。

平野恵理子
イラストレーター、エッセイスト
1961年静岡県生まれ。著書に『五十八歳、山の家で猫と暮らす』『歳時記おしながき』『こんな、季節の味ばなし』ほか多数。好きな季節は、季節の変わり目。現在は八ヶ岳南麓在住。
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