アルミ缶で風ぐるまをつくる
暦は小雪となって、山の方から雪の便りが届く季節となりました。冬支度はもうおすみでしょうか。
ずいぶん木々の葉も落ちて、あたりはもの詫びた雰囲気です。晩菊もさすがにおしまいに近づいています。そんな寂しげな外の様子に、ちょっと賑やかさをプラスするのもよさそうです。アルミ缶で、風ぐるまをつくってみました。

今月の初め、地域の文化祭にお手伝いで参加したときのことです。絵画作品、彫刻、陶芸など力作が勢揃いして、充実の文化祭でした。それら出品作のうちのひとつが、この風ぐるま。会場になった公民館の入口に、20ほどの風ぐるまがずらりと横につなげて飾られ、なかなかの圧巻でした。風を受けていっせいにクルクル、キラキラと回る様子が来場者の注目を集めていました。
お祭りの終わりには、希望者にこの風ぐるまを分けてくださるということで、2つほどいただいてきたのです。かわいらしくて軽やかな風ぐるま、ベランダに下げるといい感じ。少しの風でもずっと回っていて、眺めていると飽きません。
やはりお祭りで風ぐるまをもらい受けた男性が、「これを見本に自分でもつくってみる」と言っていたのを思い出しました。今ベランダに並ぶ2つに加えて、もっと増やして飾りたい。そこで「我もやってみよう!」と決心したのです。

油性ペンで印をつけたり、カッターで切れ目を入れるのはなかなか難しいのですが、ゆっくり焦らず作業するのがポイントのようです。カッターを使うときはあまり力を入れず、切れ目を入れたあとで開いていく要領。針金は、1.2ミリ径くらいがちょうどよさそうです。道具や缶で怪我をしないように、つくるときは充分注意をしてくださいね。

最初につくった1個目は、かなり羽根がヨレヨレで針金も傾き気味でしたが、数をつくるうちに、だんだんうまくなってきます。それもまたつくるヨロコビ。クリスマスまでには20個くらいつくって、玄関のアプローチにずらりと並べてぶら下げる予定です。色どりよく缶を選ぶと、いい感じになりそう。

クルクル回る愛らしい風車、つくってみませんか?
自分でつくったものが動いているのを見るのは、なんともゴキゲンな気分です。

平野恵理子
イラストレーター、エッセイスト
1961年静岡県生まれ。著書に『五十八歳、山の家で猫と暮らす』『歳時記おしながき』『こんな、季節の味ばなし』ほか多数。好きな季節は、季節の変わり目。現在は八ヶ岳南麓在住。
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