遷宮歳時記|写真家 増浦行仁さんによる遷宮のコラム

抜穂祭(ぬいぼさい)

2014

  • 7月 御塩づくりのこと
  • 8月 お白石持ち行事とは?
  • 9月 抜穂祭
  • 神嘗祭
  • 神迎祭
  • 福神祭
  • 祈年祭
  • 御園祭
  • 神田下種祭
  • 神御衣祭
  • 涼殿祭

稲穂がこがね色に波打つ実りの秋、神宮神田では抜穂祭(ぬいぼさい)が行われます。神田は皇大神宮を伊勢に導いた倭姫命(やまとひめのみこと)がお定めになったと伝えられ、五十鈴川の水を引きいれた水田で、神々に捧げる稲が大切に栽培されています。

抜穂祭(ぬいぼさい)が行われる神田

抜穂(ぬいぼ)とは、大昔まだ鋭利な鎌がない時代に稲穂を一本ずつ抜き取っていたころの名残りと考えられています。9月に行われるこの抜穂祭は、神嘗祭に供える御料米(ごりょうまい)の稲穂を古式通りの方法で抜くもので、神嘗祭に付属のお祭りです。
よく実った稲を忌鎌(いみがま)で刈り取り、稲穂だけを1本ずつ抜き取るのです。1ヶ月ぐらいですべての稲を刈り取り乾燥させた後、内宮の「御稲御倉(みしねのみくら)」と、外宮の「忌火屋殿(いみびやでん)」に納めます。

神田に稔る稲穂

お米を大切な供え物として稲作を重視する伊勢神宮。五穀豊穣(ほうじょう)に感謝する秋の大祭「神嘗祭」では、この新米を神々にお供えするのです。

遷宮とは 写真家 増浦行仁プロフィール

7月のおはなし「御塩づくりのこと」

8月のおはなし「お白石持行事とは?」

9月のおはなし「抜穂祭(ぬいぼさい)」

10月のおはなし「神嘗祭(かんなめさい)」

11月のおはなし「神迎祭(かみむかえさい)」

12月のおはなし「大祓(おおはらい)」

1月のおはなし「福神祭(ふくじんさい)」

2月のおはなし「祈年祭(きねんさい)」

3月のおはなし「御園祭(みそのさい)」

4月のおはなし「神田下種祭(しんでんげしゅさい)」

5月のおはなし「神御衣祭(かんみそさい)」

6月のおはなし「涼殿祭(すずみどのまつり)」

 
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