春夏秋冬の食材しゅんかしゅうとうのしょくざい

旬のもの 2020.02.27

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こんにちは。国際中医専門員の櫻井です。
今日は、春夏秋冬での身体のはたらき方とその季節に合う食材についてのお話です。

春夏秋冬、季節のうつろいとその変化を古人は、世界をつくる要素、木火土金水になぞらえ、こう考えました。

「春は木が伸びるように伸びやかに過ごし、夏は火のように旺盛に活動し、秋は金属のように冷え始めるので活動よりも休憩や収束を優先し、冬は水のように冷たく停滞するので、人も閉じて守るのがよい。季節と季節のつなぎ目には、土用があり、疲労した季節の終わりに新しい季節に立ち向かう力の補給をしてくれる。」と。

木火土金水(ちなみに「もっかどごんすい」って読むんです)には、それぞれ色が当てはめられています。木は青(もしくは緑)、火は赤、土は黄、金は白、水は黒。さらにそれらは、人体とも呼応しており、木・青は五臓の肝(かん)、火・赤は心(しん)、土・黄は脾(ひ)、金・白は肺(はい)、水・黒は腎(じん)が当てはめられています。

この五臓とはみなさま一度は聞いたことがある、あの「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」が指す五臓なわけですが、この五臓六腑は、西洋医学や解剖学や生理学が指す、肝臓や心臓そのもの、、、ではなく、特定の機能群を指します。

例えば、「五臓の肝」とは、肝臓そのものではなく、栄養の分解や貯蔵、自律神経系を介した血流量や胃腸機能の調整、運動機能の調整、情緒の調整などの機能全般を指します。

心は、血を巡らせるポンプとしての働きと全ての臓腑を総括する役割を担い、精神がある場所とされています。

脾は、胃や小腸とともに、飲食物から気力や体力、そして血の製造と、コントロールを行っています。

肺は呼吸から気力を作り出す場所です。肺はまた、皮膚や粘膜、大腸なども管轄します。

腎は、体の根本的な精力が蓄えられている場所で、成長、発育、生殖をつかさどり、脳もその管轄下にあります。その人の腎が持つ強弱がその人の生命力の強弱と言えます。

そしてそれぞれの色を持つ食材達はそれぞれの臓腑を強化する、あるいは機能を亢進させると考えられています。

春は木に属し青。肝が活発になる季節です。肝が健やかに働いていると、情緒が安定し気分も穏やかになり、胃腸も元気で、体もよく動きます。肝を健やかにする青菜や山菜など青や緑のものを食べてくださいね。

夏は火に属し赤。心が活発になる季節です。心が健やかだと精神が安定し、心臓や血管がトラブルなく働きます。心を養う赤い食材、スイカ、トマト、人参、レバーなどを。

秋は金に属し白。肺が活発になる季節です。肺が健やかだと、気力に満ち、膚の調子も整います。肺を養うには、梨やれんこん、ゆり根などの白い食材を摂りましょう。

冬は水に属し黒。腎が活発になる季節です。腎が健やかだと、足腰がしっかりし、意識もしっかりします。腎を養うには黒豆、黒ごま、黒きくらげなどの黒い食材を。

季節のつなぎ目は土用といいます。土用は土に属し黄。脾が活発になる季節です。脾が健やかだと、食欲旺盛で気力に満ちます。脾を養うには、さつまいも、かぼちゃ、卵など黄色い食材を食べてみてください。

季節にあった食材を適度にとって、次の季節も元気に過ごせるよう、備えておきましょう。

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櫻井大典

国際中医専門員・漢方専門家
北海道出身。好きな季節は、雪がふる冬。真っ白な世界、匂いも音も感じない世界が好きです。冬は雪があったほうが好きです。SNSにて日々発信される優しくわかりやすい養生情報は、これまでの漢方のイメージを払拭し、老若男女を問わず人気に。著書「まいにち漢方 体と心をいたわる365のコツ」 (ナツメ社)、「つぶやき養生」(幻冬舎)など。

櫻井大典|ゆるかんぽう

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